日々雑感

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膝上30センチ

2011年10月27日 | Weblog
膝上30センチ: 11/10/27

山の神と二人で、久しぶりに繁華街に出た。
年齢のせいか、人込みの中にはいると、目が回り、疲労を覚える。
今日こうしてできたのも、1年ぶりだ。だから余計に目が回る。
普段は、団地の一室の我が家に鎮まっている。外出するのは、徒歩五分のスーパーに行けば、すべて事が足りるから、このように、街中にやってくることは滅多にない。そんな都会出身の田舎者二人連れ、が、30分地下鉄に乗ってやってきた繁華街だ。
すぐ目についたのは、賑やかな商店街を闊歩するギャルのスカートの短さであった。膝上、30センチというと、股下10cmくらいで、危険水域すれすれである。
若いぴちぴちギャルの中でも、突出した感がある。
一目見たとき「おお。これはこれは」と好奇心でいっぱいである。目は釘付けにされた。
一体、どんな顔立ちの娘だろうかと立ち止まって、よく観察した。
眉毛は、つけまつげである。お化粧は、チンドン屋まがいの派手さである。髪は金髪を通り越して、銀髪である。
茶髪でも派手だと思っていたのに、金髪が出てきた。それに驚いていると、今度は銀髪が出てきた。白色でもなければ、灰色でもない。強いて言えば、シルバー色である。
若さゆえに目立ちたいのだろう。本人はこれで十分輝いていることを表現しているのだろうけれども、私のような田舎者には見慣れないだけに、なんだこれはと驚きが先に立つ。。

しばらく立ち止まって、突っ立って彼女を見ていると、お尻のあたりをどやされた。何だと思って振り返ると、山の神が鬼のような面をしている。あれっと思っていると、手を引っ張られて歩かされた。
それから山の神のお説教が始まった。
「としがいもなく、若い女と見れば、涎たらすような顔をして。自分の年齢でも考えたらどう?」
「あんた。やいてるの?」
「やくものですか。アホらしい。大勢の人の前で、アホ丸出しじゃないの。しっかりしなさい、」
なるほど。そういう見方もあるものだ。見慣れていれば、ともかくも、今までの常識しか持っていない、田舎もんが、あのような格好をみると、ついつい見惚れてしまう。
頭の中は、やはり先程のギャルのことで、埋まってしまっている。山の神が、何と言おうと、こちらは目の保養を楽しんでいるのだ。
男には、目の保養という楽しみがあるのに、女にはそれがない。そこが女と男の違いの最先端である。

しかし、世の中変わったものだ。とは思いながらも、次々に、現れるニユーファッションには、驚く。これが現代か。感心したような、驚いたような、思いが頭をよぎった。
テレビで見るのと、現物、本物を見るのとでは、雲泥の差がある。都会に住む田舎者とは、オレのことか。現代についていってない。
自分が、社会から、阻害されているようだ。そんな錯覚?に、陥った。