誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

2018-01-11 10:16:58 | 誕生日の花ケイスケ日記

梅(バラ科)の落葉高木で、中国原産であるが古く奈良時代に渡来したものといわれる。花は五弁で葉に先立つて咲き、一重、八重咲、色も白、紅、絞りなどの変化がある。その品種は数百類にものぼるが、大別して野梅、豊後梅,紅梅系の三種となり、用途から見れば観賞用の梅と実梅を取るための梅に分けられる。寒い季節に百花にさきんじて咲く白梅には、香りと気品がある。万葉集時代に花といえば梅を指し、当時は大陸風の文人趣味から梅の花を賞美することが咲かんであつた。古くから詩歌にたえられたばかりでなく、尾形光琳の『紅白図』などの画題として喜ばれ、桜とともに日本人に最も親しまれている花である。たくましい古木の幹の屈曲と、直っすぐに天に伸びる薄緑の若枝の交鎖には凛々しい造形美があり、清楚な花の風情や清らかな香りを味わいながら、品格を落とさぬように俳句に詠まれなければならない。「紅梅」は雄しべの花糸まで紅く、華やか美しいが、白梅のもつ気品には及ばない。「盆梅」は盆栽仕立てにした梅のことで、鉢植えの梅という意味ではない。水戸、熱海,北野、月ケ瀬,賀名生などの梅の名所として名高い。「梅が香にめつと日の出る山路かな松尾芭蕉」「暮そめてにはかに暮れるぬ梅林 日野草城」「渓梅にとまりて青き山鴉 飯田蛇忽」「活けし梅一枝強く壁に触る 山口誓子」「二もとの梅の塩なれや梅真白 中村草田男」「ただよへる梅のにほいの土の上 長谷川素逝」「鵯のむかう向なる梅の花 星野立子」「梅も一枝死者の仰臥の正さよ 石田波郷」「わが前にかふの道あり梅ひらく 轡田 進」「紅梅の紅の通へる幹ならむ 高浜虚子」「伊豆の海や紅梅の上に波流れ水原秋櫻子」「白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太」「紅梅や枝枝は空奪ひあび 鷹羽狩行」「紅梅に牛つながれて涙ぐむ 森 澄雄」「剪りて置く紅梅の一枝片袖めく 野沢節子」。(梅の花四五花はじけてひらきけり ケイスケ)