先日、岡崎市美術博物館主催の「やさしいミュージアム講座 前期」に
行ってきました。今回は、「今に生きる新編岡崎市史 中世」と題し、
愛知教育大学の松島周一教授が、講師となり、計五回 開催される講座です。
第一回は、「三河守護足利義氏」でした。講座内容は、近世における
三河の中世史は、松平歴代の発展がメインであり、それ以前には、
光があたることがなかったのですが、愛知教育大学の新行紀一氏らが
執筆した「新編岡崎市史 中世」において、中世の三河が、如何に、
重要な地域であったかを始めて紹介し、光を当てた。
それは、鎌倉時代後期から室町時代前期にかけて、足利氏は、三河を
地理的重要拠点としてとらえ、足利氏の執事の高氏をはじめ、
細川・仁木・今川・一色・吉良氏と言った有力な一族を三河各地に
配置したことからも分かるとのこと。
江戸時代の徳川史観ではクローズアップされなかった(松平氏の系図は、
足利氏と対立した新田氏から由来しているため)三河の中世が
良く理解できました。