メシ待ちの二匹。
昨日元旦の人間の朝メシは
これ。12月30日にうちで餅
つきをした餅を食べる。
雑煮も旨かったが、この筑
前煮が絶品であった。かみ
さん、なかなかやる。
当然、うちは砂糖は使わない。
それなのに非常に甘い。
しかし、ベタッとした甘さは
一切なく、さらりとしたジワ
リと来る甘さだ。
品悪く、筑前煮は三杯おかわ
りした(笑
とか言ってたら、夜の本家で
のお呼ばれがなかなかだった。
康宏師匠から貰った山梨のワ
イン(2011年物の赤は美味い)
を開けて、最初に料理に箸を
つけて、「あ。これ、料亭の
味」とか思っていたら、かな
りする京都の料亭のおせち料
理だった(笑
なんかすげーの。
どれも美味しゅうございまし
た。
って、食いきれんがな(笑
しかし、味はすこぶる良い。
頂きながら、「昔の武士な
んてのはこんなのは一生食
べられなかっただろうね」
と言ったら、母が「そうね、
お公家さんとかくらいでは」
と言う。
一般武士の家などは、正月
でもせいぜいお頭付が出れ
ばよいほうだったろう。
大名や大身旗本を除いては、
ほとんど毎日白米と漬物だ
けのような生活だったのだ
し。百五十石取りあたりで
も、日々の食膳などは極め
て質素だった。これ事実。
以前、来日して日本の大学
進学をめざす中国人に個人
的に家庭教師で英語と日本
語を教えてたことがあった
のね。その子は念願かなっ
て希望大学に合格したのだ
けど、その子、何を勘違い
しているのか、日本の昔の
武士は全員大金持ちかと思
い込んでいた。
これはどう説明してもなか
なか理解されなかった。
いかに中華人民共和国の特
権階級が裕福であるのか、
あたしゃ思い知ったね。そ
の呪縛を解くことはできな
かった。まあいいやってん
で、論述試験もそのあたり
を含めた模範解答演習をや
って経済学部に合格させた。
その人の固定概念とはまっ
たく逆で、大貧乏の代表者
が武士だったのにね(笑
いや~、固定階級とか職業選
択の自由の不存在とかつまら
ぬ垣根とかがすべて無くなっ
て、よい世の中になりました
よ。
それでも一部にはまだ日本国
内にザーマス一族がはびこっ
てはいるけどね(笑
そういう種族も日本にはまだ
まだいるにはいる。
でも、あっしには関わり合い
のねぇことでござんして。
とりあえず、伊勢海老がやた
らに美味かった。
塩辛も上品だけどとても良い
味で、私などにはもったいの
うござりました。
海原雄山あたりは「ふん。愚
か者め」とか言うのだろうけ
どさ(笑
そういう種族は大嫌いだし、
あっちとは無関係なのでおい
どんは知りもはん。
(80年代、「美味しんぼ」を
読んだ職場の奴からは「士郎
ってキャラまるっきりお前だ
ろ」とか言われていた。でも
あたしは料亭のボンではあり
まへん)