切先を作り、刃先を全体的に研ぎ直した。
箱出し出荷状態の小刃のグラインダー目
は全て落とした。
私の研ぎ方。
早月(さつき)流の特殊な刃付けを施してある。
今回は5層の小刃の中の小刃。
新聞紙1枚は無抵抗で、ブレードの自重だけで
切れる。
ティッシュを数枚丸めて、人力で切って
みる。
メスのように深く吸い込まれるように切り
込んでいく。かなり下までスッパリと切れ
ている。切れすぎて気持ち悪い。
使った砥石。金剛砥は切先造りのみに。他の
荒砥は砥石目消しに。切れ味の為の本研ぎは、
シャプトン刃の黒幕のみで仕上げ込んで行く。
合わせは本山の「あいさ」にて。最終的に革
によるストロッピングを施す。固定式貼り付け
革板のストロッパーは私は用いない。床屋さん
方式を実行している。ストロッピングで研磨剤
は私は用いない。理由は私の施した技法がぼや
けるからだ。