渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

抜刀斬術 -二代目斬鉄剣小林康宏刀使用-

2024年05月15日 | open

居合斬術 1992年 


(私は低段者の時から絽は着用
していた。幕臣旗本と同じく)

32年前の自分の初太刀の剣筋
を観てみる。
このように畳表(刺しではなく
置き畳表)を切ったら横
やや前
にストンと落ちるのが
当たり前。
剣術、抜刀術、実戦斬術を修め
た手筋の者のごくまともな剣筋
であったならば。

畳表の切り屑をいくら同じ位置
に落とそうが斜め右横前方遥か
にすっ飛ばしているとしたら、
それは論外なのです。
まして、切りの動作の際に身体
の軸線が左右どちらかに傾いて
いたりしたまま刀を振り回して
刃筋も立たずに叩きぶった切り
しているのなどは武術にも武道
にも大道芸にさえもなっていな
い。つまりオハナシにならない。
さらに咥えタバコで刀で畳表を
叩くような事をして
いるような
のは論外のさらに外。
大気圏外。
「外(と)の者」です
ね。部外者。
というか、「卒爾ながらそこも

の師はたれなるか」と問われ

のではなかろうか。

武士同士ならば。

だが、世の中、本物が見えない
方々がどうやら多すぎるようで
御座りまする。
心の底から情けなし。

なお、斬鉄剣小林康宏の友の会
「游雲会」のメンバーには、かよ
うな不届きな剣士にあるま
じき
不心得な仕儀をする者は、た

の一人もおりませぬ。

斬鉄剣小林康宏刀を何かで入手
してそれを使っていれさえいれ
ば、自分が切れ者剣士かと思っ
たら大間違いです。
まず士道ありき。士魂ありき。
真似事、まがい物の贋物による
刀振り回しは、最初から最後ま
で別次元の異物、我らとは無関
係ですので、諸兄にあられまし
ては、重々ご賢察賜りたく願い
上げます。



士は袴を履いて刀を差して

立っただけで、それと判り
ます。
そして、本物は本物か贋物
似せ物かを即座に見抜ける。

世の中、本当のところはそん
なものです。
咥えタバコで畳表切り?
なんですか?それ。
なにもんなんですか?
そういう人間は。
いい加減、無様に斯道を穢す
仕儀はやめ
たまえ。

 

 

 


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