渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映像エフェクト 『マリアンヌ』(2016)

2022年06月06日 | open
『マリアンヌ』特典映像一部公開!
ブラッド・ピットとマリオン・コティ
ヤールから最高の演技を引き出すため
の、監督のこだわりとは!?

CGの出来栄えが素晴らしく、
ブラッド・ピットとマリオンの
演技も最高の作品。
ほぼ全編、二人の演技力に支え
られた映画作品といえる。
だが、そこまで完成度の高い作
品であるのに、極めて残念な事
がある。

それは、銃撃の際、銃から一切
空薬莢が排出されない。
多分、大戦中のステンの精巧な
ステージガンを持っていない為
だろう。
ガンエフェクト技術は日本が世
界一だ。
戦後は実銃所持困難になっ
た為に世界初のモデルガンを発
明したのが日本人だ。
そして、1960年代以降、多くの
ハリウッド映画でも日本製のモ
デルガンが使用された。
モデルガン以外でも、日本人の
ガンエフェクト技術者たちは、
電着発火で排莢シーンなどもお
手のものだ。

このシーンでも、電着銃のステ
ージガンを使っているが、日本
の映像製作技術人ならば、電着
発火ながら別システムで排莢さ
せる技術を持っているので、難
なくステンでも空カートを飛ば
すリアルな映像が作れた事だろ
う。

どんなにサブマシンガンを連射
しようとも、空薬莢が一つも飛
ばない。
この素晴らしい映画作品におい
て、最大のミスだ。
これゆえ、リアルなCGを駆使
し、俳優が迫真の演技で演じて
いても、まるで嘘物語の舞台劇
のようなものになってしまって
いる。
極めて残念。
世界一の技術を持つ日本のガン
エフェクトの達人たちを招聘す
ればよかったのに。
というか、作り出せないのだろ
うなぁ。実銃からかけ離れた構
造で、外見は実銃そのものとい
う映像用の安全な銃を。
で、無闇に実銃使ったりして、
海外物映画作品製作では暴発事
故で人が死んだりしている。

海外映画は、もっと日本の安全
かつリアルなガンエフェクト技
術を学んでほしい。


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