渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

チョーク

2022年05月06日 | open


私が現在使っているプライベート
チョーク。
他にも多くの種類を持っているが、
現在一番使うのはこの5種類に絞ら
れている。

(上から)
シルバーカップ・オールドモデル。
通称座無し。ノリも散りも非常に
良い。今まで多くのチョークを使
って来たが、最高ランクの部類に
明らかに属している。減りは早い。
現在廃番。


マスター。グリーンタイプ。
2000年代初期頃の製品。
サラリとしていながらノリも良く、
散り具合も好調。現在廃番。

ブランズウィック・ゴールド
クラウン。
通称黒ブラの最初のモデル。
この後のブランズウィックとは
成分が異なるのか、このチョーク
はとても独特だった。
ややネットリ系。廃番。

ナショナルトーナメント。
1980年代の定番廉価チョーク。
サラサラであるのにノリ良く、
アメリカでも日本でも大普及
した。減りは異様に早い。廃番。

ブランズウィック・ゴールド
クラウン。現行品。
金ラベルになった現行品。
1個160円程。


チョークは消耗品だ。
いくら性能が良くとも、1個あた
り日本円で何千円もするチョーク
というのはどうかしていると思う。
ビリヤードをやらない人にはピン
と来ないだろうが、二輪で例え
るならば、オートバイのタイヤが
1本通常3万円のところ1本が78万
円相当というようなものに該当
する。
非常に非常識な価格設定のチョー
クが現在多く出回っている。
やりすぎだ。
高品質な物を求めたいユーザー
の心を逆手に悪用した商売だと
断言できる。
そしてそれらを試しに使ってみた。

すると傾向性としては、どれもが
ネットリ系で、手玉真っ青。スキ
ッドが出まくるようになってしまう
「良くないチョーク」となってい
る。金額の設定が「何を得ようと
しているか」が明確に透けて見え
る。「ネットリ⇒着きが良い⇒
良いチョーク」という真実から
乖離した「大衆的妄想」に依拠

した作りとなっている。
そして、開発しきれていないから
どんどんバージョンを改変して
「さらに良くなった新商品」と
して発売をする事を新チョーク
ブランドメーカーは繰り返して
いる。
商売のやり口が見え透いている。
エコノミック・アナリストでなく

とも、日本経済の産業世界に多少
携わった者ならば、その手管は
あけすけに「何であるか」が見
えてしまうだろう。

新チョークが雨後の筍のように

発売され始めた頃、ある玉屋の
ボーイが私に言った。
「ハイテクシャフトのあとは
タップ。今度
その次のドジョウ
はチョーク狙い
らしいですよ」と。
その人は、構造というものがよく
見えていたのだろう。
そういう人は、販売戦略の手練

手管に乗せられて何でもかんでも
「新商品」を「良い物だ」と盲信
して購入してしまう事は無い

だろう。

先月から今月にかけて使っている
プライベートチョーク。

シルバーカップの座無しオールド。
既に半分以上消耗した。減って
高さが低くなったので、シリコン
ケースの底にゲタを履かせて今は

高さを確保している。
現行販売時は1個100円台だった。
そんなものだ。
而して、性能は最高珠玉だ。
良い物を作るモノヅクリとは
そうしたものではなかろうか。

正しくチョークを使うとプロペラ
形に減る。手裏剣形とも呼ぶ。

この先、山部分を使うようにして
平になるように使っていく。
適宜、カッターの背で平面整形

する場合もある。
絶対に穴ポコチョークにはしない。
そういう本物プレーヤーはいない。
なぜならば、穴ポコにするのは
タップの天頂部分にのみチョーク
をグリグリやって着ける事しか
やっていないからだ。
チョークはタップのR面とエッヂ
まで満遍なく均等に「切るように」
する動作で塗りつけるのが正しい。

こうなるまでチョークは使用する。
これが本当の正解。
だが、世の中、正解、正論が正し
い事として認識される事はそう
多くの場面では存在しない。
妄想と瞑想と迷走と孟宗に満ちて
いる。孟宗とは雨後の筍だ。

 

 

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