就活とアイフォン

　　今日の日経に「スマートフォン駆使して先手」という見出しで、就活の現状の記事が
　　掲載されていた。
　　
　　我が家でも昨日まさに就活をスタートさせた息子からの愚痴でその話題が出ていたのだ。
　　企業説明会の募集はその会社のホームページから申し込む方式を殆どの会社が
　　採っていると思う。
　　息子の話はこうだ。その日は朝一からの授業に出ており授業後に登録してある
　　企業からのメールで説明会が開かれる事を知ったが、もうその時点では定員に
　　達していたらしい。そのメールは朝の９時に発信されており、授業中に講義を聴かずに
　　常にメールチェックするしか、方法がないのはおかしいと言っていた。
　　かなり早くメールに気がついて直ぐに申し込んだ学生ですら定員終了の表示が出た
　　との話も聞いた。

　　仮にその会社が説明会に出席を条件に採用を決めるのならば、たまたま暇な学生か
　　授業を聞いていない学生か、バイトなどに縛られない学生が有利と言う事になる。
　　だいたいようやく、専門的な授業が多くなる３年のこんな時期に就活をスタートさせなくて
　　いけないなんてそもそもがおかしいのだけれど。
　　数社の企業が申し入れて何年か後には就活時期が遅くはなるらしいが。

　　企業の説明会などを含む情報を入手する為には普通の携帯ではかなり無理があるらしく
　　殆どの学生はアイフォンを持っている。うちの息子もそろそろ買わねばとか言っている。
　　DOCOMOは価格的に学生には負担が大きく、不人気だ。　　
　　
　　説明会などに出席する事が、至難の業ならばOBにコンタクトを獲取るしかない訳だが
　　日経によるとその場合に渡す名刺も必要らしい。
　　就活にもずいぶんとお金がかかるのだな。

　　早い時期に学校で企業側からの説明会も開かれていたが、それに出席しただけでは
　　ダメなのだろうな。ゼミにも各会社で働くOBが来てくれるらしいが、そういう方式が
　　一番良いと思うのだけれど。

　　買い手市場で授業やバイトに不熱心な学生ばかりを採用とならないのだろうか？
　　本末転倒とはこの事だ。