3月中旬のある朝、孫息子から「合格してた」と5文字のメール。志望する高校の合格発表の日でした。この日からバタバタと京都行きの準備を始めました。
孫は京都への修学旅行を楽しみにしていました。しかし2年前からのコロナ禍で、数回にわたり日程や行き先が変更になった挙句、中止になってしまいました。それならばと、卒業したら爺が京都と奈良へ連れて行くと約束していたのです。どのみち私も春の京都見物を考えていました。二人ともワクチン接種済みで、蔓延防止令も解除されたので実行に移すことにしました。
出発は当月の下旬、初日は二つの低気圧通過で嵐の予報です。新幹線の運行を心配しましたが、道中は風の影響もなく京都に着くころには雨も止んでいました。
どんよりとした空の下、京都駅前での1枚。実は私も中学生の時、修学旅行の行き先は京都・奈良だったのです。五十数年前のあれこれを思い出しながら、今回は孫との修学旅行を楽しむことにしました。
金閣寺拝観は孫の希望で、この寺と清水さんは修学旅行の定番です。京都に一人で来るときはバスと歩きで動き回りますが、今回は時間を節約するためタクシーも使うことにしました。金閣寺に着くころ、雨粒が落ちてきました。
三階建ての二層に金箔を貼った金閣は孫にもインパクトがあったようです。屋根の上を指さすと、鳳凰がいると喜んでいました。ところで私は中学の修学旅行の写真を一枚も持っていません。まだ子どもがカメラをもてる時代ではありませんでしたが、どこかで集合写真は撮っているはずです。でも修学旅行の写真を見た覚えがありません。
金閣寺から龍安寺までは1.5キロ。タクシーを使うか迷いましたが、小雨の中を歩くことにしました。道々、右手に見える衣笠山の名前の由来を説明します。今回、私は観光ガイドでもあるのです。左手には立命館大学の衣笠学舎が広がっています。大学は建物がたくさんあるんだね、とは孫の感想。
龍安寺庫裏の石段下で1枚。
龍安寺石庭です。ここも孫のリクエストです。金閣寺とは違い拝観者が多くはないので、方丈の回廊に座って枯山水を観賞することができます。私は玄関脇に置いてある模型を前に、石庭に配置された大小の石や油土塀の話など、乏しい知識で俄か解説者です。
庫裏にある夜警室。何故か懐かしい気がしたので。
方丈を出て鏡容池の周回路を歩きます。
鏡容池そのものは小さな池です。学生時代に通っていた学舎はここからすぐ近くで、拝観料が要らないこの池にはよく来たものです。いまは山門前に受付が設けられて有料になりました。
龍安寺からはバスを乗り継いで、京都駅に荷物を取りに行きました。途中、車窓から見えるのは孫にとっては初めての京都の町の風景です。交差点で停車するたびに京都の地名を教えます。宿泊は京都の繁華街のど真ん中、小さなビジネスホテルです。
ホテルに入る前、四条河原町にある坂本龍馬遭難の地の碑の前で。龍馬が宿泊していた近江屋はこの北隣だそうです。この事件は歴史物によく出て来ますが、三条大橋も近く、こんな繁華な場所だったとは思いませんでした。むかし仕事で高知に行った時、桂浜近くにある龍馬の記念館を観覧したことがあります。
しばらくホテルで休憩したあと、街なかへ出かけました。新京極と寺町通りをぶらぶらと歩いて錦天満宮へ。ここはいつも参拝客が絶えません。新京極の由来にはあまり興味がなさそうでした。
四条通りへ出て、食べたいと言っていた京名物にしん蕎麦の店へ向かいました。雨の中、夕暮れの散策ですが、田舎に暮らしている孫にとって都会の賑わいは刺激的なようです。あとでにしん蕎麦の感想を聞いたら普通、とのことでした。
まぁ良いご旅行されましたね
歴史ある場所の数々 お孫さんもお勉強になられたことでしょう
お爺ちゃんと一緒に旅行なんて
九州よりさんにとってもいい思い出の旅でしょう お疲れ様でした
次のアップ楽しみにしております
もう高校生になるので、ホテルもシングルルームにするなど少し気を使いました。
京都の町はよく知っているので、道に迷うことはなく移動はスムーズでした。
やはり孫と旅をするのは楽しかったですね。
良い旅をされましたね
私も昨年京都は4回行きました
また行きたいです
美しい京都の旅はお孫さんにおじいさまと
良い思い出が出来たことと
思います
うれしそうなおじいさまのお顔が
想像できます(?)
続きを待っています
年4回は無理ですが、毎年行きたいくらいです。
今回は修学旅行では行かないところも歩いて来ました。
どうしても修学旅行は点から点のポイントだけになります。
楽しい旅になりましたが、孫にとっても印象的だったようです。