漁師じゃないんだから・・・

セオリーと言うヤツをすべて無視して釣りをするオヤジのブログです。          採算なんて度外視。遊びだからね。

2020.4.26 コロナ収束まで待てないからマテ貝  福島県四倉漁港

2020-04-27 01:35:53 | アウトドア

土曜日にフライフィッシングに出かけて、私のココロは気分良く、

溜まっていたストレスが解消されましたが、

私以上にストレスが溜まって今にも爆発しそうなヤツがもう一人おりました。

マス釣りから帰って来て、いっぷくしておりますと、

「 前からずっと言ってたマテ貝堀りに早く連れてってよ」

と催促の電話。

電話の主は、いまは緊急事態宣言が出されて、その対策のために、

夜の仕事を完全に干されてしまって、

自由時間を限りなく持て遊ばせている

赤羽の飲み屋のおねーさん (えみ助) でした。

連れてゆくのはお安い御用なんですけど、この御時世・・・

他府県へレジャーのために移動するのはどうもねぇ・・・

東京ナンバーの車は拒否されて、嫌がらせされると聞いているし・・・

うーん、どうしようか・・・しばしの長考。

きっと福島県の皆様は優しい御方ばかりだし・・・

えみ助を連れて、四倉へマテ貝堀りに出撃するか。

↑↑なんだかんだ言って最初から行くつもりやったやろ!!

 

日曜日、AM7:00 えみ助を拾って、首都高速に乗り込み、

常磐道へ乗り継いで、福島県四倉を目指して北上。

車中での会話では・・・

「緊急事態宣言が出されているので、福島の皆さんも外出自粛していて、

ひょっとして、誰も居ないだだっ広い砂浜に、たった二人だけで貝堀りを

していて、気が付くと地元漁民たちに囲まれて、因縁を付けられるのでは?」

と心配しておりました。

が、しかし、・・・

AM10:20 現地に到着してみますと・・・

わあ、すごい人。

まだ潮も引いていない砂浜に、すでに何十人かの人々が遊んでいます。

車中での我々の心配が一気に吹き跳ばされてしまいました。

駐車している車のナンバーを見ると、そのほとんどがいわきナンバー

でしたので、

いちおう、他県からの流入を嫌う御方もおられると思いますので、

用心のために、

我がシエンタ号の練馬ナンバーのところをガムテープで隠して駐車することに。

↑↑ 余計怪しく見えるじゃん。

 

そして、えみ助にゴム長を苦労して履かせて、我々も砂浜へ。

↑↑ オレよりはるかにデカいオバハンのえみ助。

子供みたいにキャッキャはしゃぐ巨漢は、別の意味で地元民も引いてしまう。

 

そして私。私も怪しいオジサンですな。↓↓

 

この日は干潮ピークがAM11:50 。

4月の大潮の中でも、この日が最も潮位が下がる日でした。(潮位+5)

天候は快晴でしたが、強風で、肌寒く感じる日でした。

バカ長を履いていましたが、汗をかくこともなく、爽快でした。

 

 

昨年に来た時と比べてはるかに多くの人々が居ます。

信じられません。

緊急事態宣言、不要不急の外出、3密を避ける・・・はずなのに。

もともとマテ貝は西日本ではポピュラーで、

私も子供のころから兵庫県の新舞子海岸や三重県の御殿場海岸などで

アサリとともにマテ貝もよく掘ってましたが、

関東や東北地方では、マテ貝を知っている人は非常に少ないはずでした。

ところがこの有様、きっと誰かが教えたのでしょう。←オレか?

 

では、マテ貝を掘ることにします。

まず初めてマテ貝を掘るえみ助に獲り方をレクチャーしました。

 

まずは餃子返しで、水平に浅く砂を切るようにして掘ると・・・穴が出現します。

次に、穴を見つけると素早く食塩を振りかけます。

食塩は前日にフライパンで煎って、水分を飛ばしてサラサラにしておく必要があります。

食塩が振りかけられた穴の奥のほうからマテ貝がビックリして、急上昇してくるので、

穴から海水がボコッ、ボコッと湧いてきます。

その直後、マテ貝の水管がニョキッと突き出てきますが、

この水管を掴んではいけません。ちぎれて逃げられてしまいます。

ここは掴みたいところですが、グッとこらえて、水管の下の貝殻が出てくるまで

じっと待つのです。

貝殻まで突き出して来たら、摘まんでゆっくりと引き抜きます。

 

最初の1本は獲り方の見本として、私が獲りましたが、その次からは

「自分で獲ってみなさい」と、えみ助に食塩とバケツと餃子返しを渡しました。

真剣にマテ貝と対峙するエミ助 ↓↓

 

まあ、今日はあまり入れ込まないで、気軽に楽しくやりましょう。

漁師じゃないんだからね。

 

しかし、このマテ貝は麻薬のようなもの。

自分で獲った人でないと解らない快感が脳に残ります。

大人も子供も同じレベルで楽しく過ごせます。

いちどマテ貝堀りを覚えると、「次の大潮は〇月〇日だ」と

潮汐周期ばかり気になってしまってしょうがないです。

 

PM1:00 を過ぎると急激に潮が満ちてきました。

昨年の2倍量の食塩を用意してきましたので、

まだまだ食塩は残っていたのですが、

最前線から後退しながらマテ貝を獲り続けるのは、ホントしんどいです。

「殿、しんがりは私が務めましょう。」と敵を切り取りながら退却してゆく・・・

もうね、腰が痛いわ、太ももの後ろが痛いわ、ドカチンの重労働です。

PM1:30 終了することにしました。

自宅へ戻ってから獲れた数を数えたら、ふたりで合計318本ありました。

 

昨年の400本超えには至りませんでしたが、

長さ大きさは今年のほうが大きいです。

 

さらに、マテ貝の他にも、おみやげとして、岸壁に付着している牡蠣とワカメを

少量戴いて帰りました。

 

牡蠣 ↓↓

と、

ワカメ ↓↓

 

↓↓ 生まれて初めて岸壁に付いた牡蠣とワカメを見つめるえみ助。

 

私はアングラーですから、子供のころから牡蠣やワカメは、

釣りの邪魔物として見てきましたから・・・。

過去に何度、ミチイトやハリスを切られたことか。

 

PM5:00 無事に板橋の自宅へ帰還することができました。

 


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