まともな魚が釣れないときはいろいろ考えるものです。
先週に小名浜港へ出撃したときに、カニ網に掛かってきた巻貝に、
この貝はいったい何ぞや?と調べているうちに、
カタツムリのような巻貝の名前は「モスソ貝」で、通称 ツブ貝。
コイツは食べられるらしい、と判明。
青森県陸奥湾ではポピュラーな食べ物、
さらに・・・えっ、おでんの具材?
そこまで知ると・・・
持ち帰って料理したくなりました。
そりゃカレイやアイナメが釣れてくれればよいのですが、
最近の小名浜港は、なんとなく釣れなさそうな雰囲気です。
いちおう場所取りのつもりで投げ竿も出す予定ですが、
狙いは足元の巻貝です。
13日のPM10:00に板橋の自宅を出発しました。
お気楽な出撃でしたが、
昼間に近所のスーパーで塩サバ、さらに西浦和の上州屋で
アオイソメ2000円分を買ってしまったので、
小名浜まで行くしかないのでした。
小名浜港に到着したのは日曜日、14日AM1:30でした。
いつものポイントは釣り師がおられたので、いつも釣らない場所に陣取りました。
狙う貝は、モスソ貝ですから、足元の何処でも獲れそうなので、
どこでも良かったのでした。
サバの切り身を磯タモの網にくくりつけて、海底に落として10分程度待ってから
引き揚げると・・・
大量のカタツムリをゲットです。
しかしホンマにこの貝が青森県の陸奥湾に居るヤツと同じなのでしょうか?
こんな汚い貝がホンマに美味いのか? 不安です。信用できません。
もちろん投げ竿も4本出しました。
しかし、釣れたのは ドンコとアナゴ、各1匹づつだけでした。
投げ釣りのほうは、今季でも最低の結果でした、。
なんだかんだしているうちに、夜が明けてきました。
風もなく、寒くもなく、休日の釣りには最高の条件でした。
しかし、なんのアタリもありません。
回収したハリには、しなーっと伸びたエサがそのまま戻ってきました。
いつもならシャコなどのエサ取りにジビジビ齧られてしまうのですが、
今日は齧られません。
潮目もときどきできるのですが。
活性は低いですねぇ。
ダメですねぇ。
足元の貝だけは順調に確保しているのですが。
いつも入るポイントには釣り人が多いです。
でも、釣れている気配がぜんぜんしません。
午後から急に天候が荒れてきました。
まだアオイソメは1000円分ぐらい残ってましたが、
PM2:00 撤収しました。
モスソ貝 と エゾボラ は確保しましたから、目標は達成です。
汚いグレーなカタツムリのような貝がモスソ貝で、
赤褐色の大きな巻貝がエゾボラです。バイ貝とも言われているヤツです。
PM5:30 無事に帰還いたしました。
さてと、持ち帰った貝たちを料理したいと思います。
まずは、このモスソ貝ですが、小名浜港で身柄を確保したときから、
ものすごい量のネバネバ粘液を発して、その粘液にドロなどの汚れを含み、
処理に大変でした。
汚れを流し終えたら、10分間茹でました。
透明なネバネバも、白濁して凝固して、モロモロに変化して、
これを再び水道水で洗い流しました。
この後、最初の10個程度は貝殻を外していたのですが、
非常に手間と時間が掛ったので、殻付きのまま竹串で突き刺して
青森県での食べ方に似せてみました。
おでんの具材として、しょうゆ、塩、カツオ昆布ダシ、煮ました。
いちおう、おでん種として、煮浸しの状態で、一晩放置してみます。
もし、味付けが薄いようなら、もう一度煮ることにします。
今回で懲りました。
こんなに手間がかかるとは思ってもみませんでした。
2019.4.18 追記
日曜夜~水曜夜 毎晩4日間、1時間ずつ延べ4時間程度煮込んでみましたが、
内臓部から透明な粘液が出ており、いくら煮込んでも固まらない粘液が
食べる気を失くさせました。
足の部分は普通の貝の味です。最初から足の身の部分だけ切り離して、調理すれば
粘液も入らず、もう少し食べやすい料理になったのかもしれません。
さらに、
いっぽう、別に、エゾボラも確保しました。
これは、モスソ貝以上に、なかなか厄介な貝で、
唾液腺にテトラミンという毒を持っているので、
貝殻を割って、身を取り出して、
さらに5分程度茹でて、ヌルヌルを取ってから、
身に包丁を入れて、唾液腺を取り出す処理をしました。
唾液腺のアブラという部分を取り出してから、貝の身とワタで煮ることにしました。
しょうゆ、砂糖、塩、みりん、5分ほど煮ました。
煮浸しの状態です。このまま冷ましてから味見してみて、
薄いようなら、もう一度煮ることにします。
さらに、オマケですが、岩牡蠣がひとつだけ引っ掛かってきました。
これは、フライパンで酒蒸しにして、中身を取り出して、
レモンドレッシングを振りかけて、つまみ食いしました。
こ、これは、異常に美味しかったです。
今回で、巻貝を狙った出撃は最後です。最初で最後です。