(画像は、travel.jpのブログから借用しました http://4travel.jp/travelogue/10862396 )
小学校は奈良女子大学文学部附属小学校だった。
授業で奈良の歴史を習ったが平城京の跡地は「平城宮址(へいじょうきゅうし)」と習った。
20年近く前に奈良に戻ってきて、平城宮址が、「平城宮跡」と表示されているのに気づいた。
何て読むのだろうと思っていたら「へいじょうきゅうせき」なのだそうだ。
それはおかしい。
「へいじょうきゅうあと」ならわかるが、「へいじょうきゅうせき」って何なんだ?
調べてみると少しわかってきた。
本来は、平城宮址(へいじょうきゅうし) なのだが、
「址」が当用漢字外なので、いつの頃からか平城宮跡(へいじょうきゅうあと)にしたようだ。
しかし今ではバス停も「へいじょうきゅうせき」になっている。
どうしても「へいじょうきゅうし」と習い覚えた語感からは違和感が残る。
だいたい、城址(じょうし)を城跡(しろあと)とは言うことはあっても、
城跡(じょうせき)とは絶対に言わないと思うがいかがなものか。
「址」は建築物の跡地の事だ。「跡」とは微妙に違うと思うがどうなのか。
補足
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生駒高校の同級生の服部薫氏によれば、1988年シルクロード博の際、
それまであまり有名でなかった「平城宮址」が会場となりデレビにしばしば映った。
そしてアナウンサーが読み方もわからず「へいじょうきゅうせき」と放送し、
その間違いを誰も指摘しなかったからそのまま「へいじょうきゅうせき」が世間で定着し、
表記も読み方に合わせ「平城宮址」から「平城宮跡」になったのでは無いか?ということらしい。
それが本当ならこれも従軍慰安婦と同じ構造になる。誤報が源だ。