我が家に不幸がありましたので少々ブログを書く暇もありませんでした。ようやく初7日が終わり一段落しましたので、また、ぼつぼつ「兵車行」を書き綴っていきたいと思います。宜しく。
「車轔々」と「馬蕭々」という三言の言葉は、この兵車行の行く先を暗示しているような書き出しから始まります。それを受けて次からは七言の詩が重なります
行人弓箭各在腰 <行人の弓箭 各(おのおの) 腰に在り>
耶嬢妻子走相送 <耶(や)嬢 妻子 走りて相送る>
杜甫は、この詩の最初の書き出しをどう歌うかで大変工夫を凝らしたのではないかと思うのですが、どうでしょうか????。この詩では、さらに、途中に七言ではない五言の詩を挿入して、激動の世の中の様子を訴えるための工夫を凝らして詩と形造っております。