“笠紫日向之橘小門阿波岐原<ツクシノヒムカノ タチバナノオドノ アハギハラ>”
此の詞は、神社に参拝して、まず、初めに受けるお祓いの祝詞の中に見ます。ここでイザナギは黄泉で身に着いた全部の穢れを払い清めるのです。
“笠紫<ツクシ>”は筑紫で、その日向の国の橘と言う地名にある小門(オドノ>(川の落ち口)の橿が沢山生えている所でイザナギは自分の身に降りかかった穢れを祓い清めたのです。なお、この「阿波岐原」について、これは地名ではなく、松原、柳原等と同じ使い方をしてある言葉で、阿波岐<アハギ>とは樫(橿)の木ことで、その木が沢山生えている所であると、宣長は説明しておりますが。
そこにイザナギは
”到坐<イデマシテ>・・・・・・禊祓也<ミソギハライタマイキ>”