イザナギがお祓いをした橘小門<タチバナノオドノ>は川の落ち口(川入)ですから、どうしても瀬になっているのです、その瀬も少し上流は”瀬速<セバヤシ>”となって急流であり、下流の方を見ると"瀬弱<セヨワシ>となって水の流れが緩かになっているので水がたゆとうて潔からぬように見えます。そこで、イザナギはその中間にある“中瀬<ナカツセ>に降りて
“迦豆伎<カズキ>”
ます。水の中に入るのです。これを宣長は「拝を<ヌカズク>と言うのと同じで、水に頭を衝入れることを云う」のだと説明があります。
そこで、まず、黄泉の国に行った時に身にしみついた“汚垢<ケガレ>が変身して“二神<フタバシラ>”になるのです。なお、この時に出来た神の別名はあの
”瀬織津比咩<セオリツヒメ>”
です。