今日の朝日新聞の「天声人語」に、新しく出来る東京山手線の新駅名が「高輪ゲートウエイ」に決まったと書かれ、駅名ということで全国の面白い駅名もついでに紹介しております。曰く、
「▼駅名といえば北海道の幸福駅を思い出す。廃線の前まで、その名が入った切符は贈り物になった。美しい駅の名前は各地にまだある。青森県の風合瀬(かそせ)駅、岡山県の美袋(みなぎ)駅・・・・・。いつか降り立ってみたくなる響きがある。」
と。
この「美袋」は、大変読みずらい地名としても有名です。「みなぎ」とは、何処をどう押しても出てこない珍しい読み方なのです。どうして、そんな難しい読み方ができるのだろうと誰しもが思うのですが???
そこで、その読み方のルーツを考えてみたいと思います。なお、私は美袋の生まれなのです。
「ミナギ」という呼び名の地名が日本歴史に最初に登場するのは930年代に源順によって出版された「倭名類聚鈔」という本にです。その本に、播磨国に「美嚢」という地名があり、その読み方が「みなぎ」となっております。その播磨国の名とどういう関係があるのかは不明なのですが、岡山県総社市にも、同じ読み方ですが、「みなぎ」があり「美袋」と書かれています。
土地の古老の話によると、その昔、ある時に、出雲のオオクニヌシノミコトが大きな袋を持って吉備国を旅行されたそうです。その時の一夜の宿をしたのが、後に「大黒山」と呼ばれるようになった山で、持っていた美しい嚢を置いた土地が、「美嚢」で、播磨国にある「みなぎ」と同様に呼ばれるようになったのです。それが、何時の頃からか、多分、江戸初期ぐらいからではないかと言われているのですが、「嚢」の書き方が大変難しかったからでしょうが、知恵者がいて「嚢」をより簡単な、意味も同じ漢字の「袋」に置き換え、読み方だけは、以前と同じ「みなぎ」と読ましたのだと伝えられておるのだそうです。
なお、この地には「昭和中学校」の校歌にも歌われている「大黒山」が高く聳えています。
「▼駅名といえば北海道の幸福駅を思い出す。廃線の前まで、その名が入った切符は贈り物になった。美しい駅の名前は各地にまだある。青森県の風合瀬(かそせ)駅、岡山県の美袋(みなぎ)駅・・・・・。いつか降り立ってみたくなる響きがある。」
と。
この「美袋」は、大変読みずらい地名としても有名です。「みなぎ」とは、何処をどう押しても出てこない珍しい読み方なのです。どうして、そんな難しい読み方ができるのだろうと誰しもが思うのですが???
そこで、その読み方のルーツを考えてみたいと思います。なお、私は美袋の生まれなのです。
「ミナギ」という呼び名の地名が日本歴史に最初に登場するのは930年代に源順によって出版された「倭名類聚鈔」という本にです。その本に、播磨国に「美嚢」という地名があり、その読み方が「みなぎ」となっております。その播磨国の名とどういう関係があるのかは不明なのですが、岡山県総社市にも、同じ読み方ですが、「みなぎ」があり「美袋」と書かれています。
土地の古老の話によると、その昔、ある時に、出雲のオオクニヌシノミコトが大きな袋を持って吉備国を旅行されたそうです。その時の一夜の宿をしたのが、後に「大黒山」と呼ばれるようになった山で、持っていた美しい嚢を置いた土地が、「美嚢」で、播磨国にある「みなぎ」と同様に呼ばれるようになったのです。それが、何時の頃からか、多分、江戸初期ぐらいからではないかと言われているのですが、「嚢」の書き方が大変難しかったからでしょうが、知恵者がいて「嚢」をより簡単な、意味も同じ漢字の「袋」に置き換え、読み方だけは、以前と同じ「みなぎ」と読ましたのだと伝えられておるのだそうです。
なお、この地には「昭和中学校」の校歌にも歌われている「大黒山」が高く聳えています。