「燃え盛る室内で出産したサクヤヒメの運命は」ということが、まず、気に掛かります。
「どうなったのでしょうか。」
古事記には、生まれた御子のその後のことは、次の章で詳しく書かれておりますが、母親であるサクヤヒメのことは、その後どうなったかは何も説明すらもありません。あのイザナミでさへ、
“因生火神<ヒノカミヲ ウミマセルニヨリテ>遂神避坐也<ツヒニ カムサリマセヌ>”
黄泉の国は行ってしまったのです。火の中にいたのですから、当然、サクヤヒメも生きてはいないと思われますが、どうでしょうかね???
そこで、「果たして???」と、日本書紀を紐解いてみます。すると、「一書に曰はく」として
「・・・然る後に母吾田鹿葦津姫 火燃燼(もえくひ)のなかより出来就(いできた)りて、・・・」
とあり、決して焼け死んだのではなく、火が燃え尽きてしまった後に出てきて、
「・・・おのずから火の難(わざはひ)に遇えども少しも損ふ所なし・・・」
と云って、無事なることを宣言しております。
このように同じ国書の中でも、その内容がこのように違う所があるのも記紀の特徴なのだそうです。
「どうなったのでしょうか。」
古事記には、生まれた御子のその後のことは、次の章で詳しく書かれておりますが、母親であるサクヤヒメのことは、その後どうなったかは何も説明すらもありません。あのイザナミでさへ、
“因生火神<ヒノカミヲ ウミマセルニヨリテ>遂神避坐也<ツヒニ カムサリマセヌ>”
黄泉の国は行ってしまったのです。火の中にいたのですから、当然、サクヤヒメも生きてはいないと思われますが、どうでしょうかね???
そこで、「果たして???」と、日本書紀を紐解いてみます。すると、「一書に曰はく」として
「・・・然る後に母吾田鹿葦津姫 火燃燼(もえくひ)のなかより出来就(いできた)りて、・・・」
とあり、決して焼け死んだのではなく、火が燃え尽きてしまった後に出てきて、
「・・・おのずから火の難(わざはひ)に遇えども少しも損ふ所なし・・・」
と云って、無事なることを宣言しております。
このように同じ国書の中でも、その内容がこのように違う所があるのも記紀の特徴なのだそうです。