甚凶醜<イト ミニクキ>によって、親元に石長比売は送り返されます。それが後の世にまで影響を及ぼします。大山津見神はやはり人の親です。
「この恨みが報いとなって、それ以後の天神御子<アカツミコ>に響いてくるのに。みていらっしゃいよ」
と、ひとり言のようつぶやかれます。
それを
“木花之阿痲比能微坐”
と書いております。
これを <コノハナノ アマヒノ ミマシナムトスト モヲシタマヒキ> と読ましております。阿痲比<アマヒ>とは「脆くはかないこと。散りやすいこと」と辞書にはあります。
近頃、「電話の甘い言葉にだまされないで・・」と、老人会でよく耳にしますが、その「甘い」の語源が、この古事記のこの言葉に由来しているのではないかとも思うのですが、どうでしょうかね。
また、「微<ビ>」は「かすか、少ない、少し、わずか」と。
「木花之佐久夜毘売だけを妻にしてしまったからには、これから生まれてくる御子たちの命は、桜の花のように、もろくはかなく散りやすく、決して、長くは生きられませんよ」
と。
この大山津見神の恨み節が基になって、それ以後の天皇の御命は
“御命不長也”
だったのです。
「この恨みが報いとなって、それ以後の天神御子<アカツミコ>に響いてくるのに。みていらっしゃいよ」
と、ひとり言のようつぶやかれます。
それを
“木花之阿痲比能微坐”
と書いております。
これを <コノハナノ アマヒノ ミマシナムトスト モヲシタマヒキ> と読ましております。阿痲比<アマヒ>とは「脆くはかないこと。散りやすいこと」と辞書にはあります。
近頃、「電話の甘い言葉にだまされないで・・」と、老人会でよく耳にしますが、その「甘い」の語源が、この古事記のこの言葉に由来しているのではないかとも思うのですが、どうでしょうかね。
また、「微<ビ>」は「かすか、少ない、少し、わずか」と。
「木花之佐久夜毘売だけを妻にしてしまったからには、これから生まれてくる御子たちの命は、桜の花のように、もろくはかなく散りやすく、決して、長くは生きられませんよ」
と。
この大山津見神の恨み節が基になって、それ以後の天皇の御命は
“御命不長也”
だったのです。