私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

燃え盛る火の中で

2018-12-29 09:53:18 | 日記
 「私の子ではない。」
と疑いをかけられたサクヤヒメは部屋に火を掛け、その燃え盛る火の中で身籠った子を生みます。

     第一子は「火照命<ホデリノミコト>」
     第二子は「火須勢理命<ホスセリノミコト>」
     第三子は「火遠理命<ホヲリノミコト>」

 の三子です。なお、此の第一子が生まれたのは、その屋内に火の手が挙がって、一番激しく燃え盛る時に生まれたのです。それを

          “其火盛燃時<ソンヒノ マサカリニ モユルトキ>”

 と書きあらわしております。
 なお、日本書紀にはこの三柱が生まれる時を、「燃え始めの時」「燃え盛る時」「燃え衰え時」の三段階にかけて書いてありますが、古事記では。第一子のみを、その生まれ出る時の状態を書き表しております。

 なお、言わずもがなですが??「照」は火が燃え始めた時のことであり、「須勢理」とは火が一段と燃え進みした時であり、「遠理」は火が弱った時に生まれたと言う事を、書紀のように明記せずに指示しているのだそうです。

 そう言われるとよく分かります。其ら辺りの配慮の元に古事記は書かれているらいいのです。