私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“私不可産”とは

2018-12-21 13:40:46 | 日記
 サクヤヒメはニニギに伝えます。
 「私のお腹に宿している御子は貴い“天神之御子”です。」
 だから、

       “私不可産。故請”

 「私には此の御子を生むべきでない。」です。
 この「生むべきでない」とは、どういうことでしょうか、その意味する所が分かり兼ねます。どうでしょうか。サクヤヒメも、決して、素姓の怪しからざる姫ではありません。大山津見神の娘です。サクヤヒメとニニギとは、本来、従兄弟関係に当たり、サクヤヒメも、また、「天神之御子」のはずだと思うのですが。
 その辺りの理由については、かの宣長先生も何も説明がしてありません。ということは、稗田阿礼の心の内が読めきれていなかったのではないでしょうか???おっと!!!!これは礼を失する考えかもしれませんが????
 
 まあ、しかし、この後、古事記ではニニギが、その妻の問いに対して答えております。

   “是非我古<ソハ アガコニ アラズ>”

 ニニギは、即座に、そう言い切ります。なんと冷たい神でしょうか。愛する妻が真剣に夫に対して尋ねたことに対して、こともなげに、「私の子ではない」と・・・・・

 此処ら辺りのやり取りを見ていますと、大変人間臭いにおいがぷんぷんと匂い立っているように思われるのですが???神様だったら、ことの真実ぐらいは、予め、予知できていたのではないでしょうかね。それが分かってないと言うことは人間臭くて大変面白い事だとは思うのですが、どうでしょうかね????????