私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「田狭の妻褒め」が・・・・

2020-10-22 09:37:46 | 日記
 「当時独秀者也<タダイマ ヒトリ スグレタルモノナリ>」
 と、己の妻の美しさを豪語した田狭ですが、それが思わぬ結果をもたらし、吉備国の滅亡につながる原因になったのです。その田狭の物語る役人たちへの豪語を聞いていた者は役人だけではありません、物陰から密かに聞いていた者がいました。誰を隠そう「雄略」です。
 雄略は思います。
 「田狭が言うようにそんなにも特別に美しい女性ならば、それは倭国で主である自分のものであるべきだ。」
 と。しかし、そのためには、夫の田狭が邪魔です。大悪天皇ですが、その時の国の政治の中心にいた舎人<トネリ>ですから何の理由もなく無暗に殺害してしまうことも出来ません。何かいい方法はと考えます。思いついたのが、雄略は、当時、宋国から
 「使持節都督倭百済任那新羅秦韓慕韓六国諸軍事安東大将軍倭国王」
 という称号を与えられていたのです。この称号を利用して、田狭を「任那」の長官に任命して朝鮮に派遣することによって、夫婦を別居させ、田狭の妻を自分の女御にしようと考えます。要するに、田狭を永久に海外に追放して、その女(ヒメ)を雄略は自分のモノにしたのです。
 
 大悪天皇と呼ばれた「邪魔者は殺せ」の雄略ですが、いい案を思いついたものですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 と、思われませんか??????