海神は、更に、火遠理命に不思議な珠を与えます。海の水をいかようにも操る珠です。
“塩盈珠<シホミツタマ>。塩乾珠<シオヒルタマ>”
「三年もの間に兄弟で貧富の差が大きく開き、火照命は貧乏になり、きっとあなたを恨んで、攻め込むでしょう。その時この珠を使いなさい。」
と云って手渡します。
「火遠命が攻め来た時に塩盈珠をお使いなさい。突然に海の水が溢れて火照命は溺れるでしょう。でも、火照命が助けを求めると思いますが、此の塩乾珠を出して海水を引いて、助けてあげなさい。」
と言います。
これからもわかるように、「塩盈珠」とは海の水を津波のように押し寄せさせることができる珠です。また、塩乾珠は海水を元の状態に戻すことができる珠なのです。
さらに海神は言います
“如此令惚苦云<カクシテ タシナメタマヘ>
と。「たしなむ」は「窘む」で、「苦しむ、なやむ、辛苦する、困窮する」と云う意味があります。
「海の水を増やしたり退いたりさせて苦しめなさい」と教えたのです。
“塩盈珠<シホミツタマ>。塩乾珠<シオヒルタマ>”
「三年もの間に兄弟で貧富の差が大きく開き、火照命は貧乏になり、きっとあなたを恨んで、攻め込むでしょう。その時この珠を使いなさい。」
と云って手渡します。
「火遠命が攻め来た時に塩盈珠をお使いなさい。突然に海の水が溢れて火照命は溺れるでしょう。でも、火照命が助けを求めると思いますが、此の塩乾珠を出して海水を引いて、助けてあげなさい。」
と言います。
これからもわかるように、「塩盈珠」とは海の水を津波のように押し寄せさせることができる珠です。また、塩乾珠は海水を元の状態に戻すことができる珠なのです。
さらに海神は言います
“如此令惚苦云<カクシテ タシナメタマヘ>
と。「たしなむ」は「窘む」で、「苦しむ、なやむ、辛苦する、困窮する」と云う意味があります。
「海の水を増やしたり退いたりさせて苦しめなさい」と教えたのです。