今日は三年に一度、満月が地球に寄ってきて、月がとても大きく見える日だった。自分のすぐ側にあるように月がボンヤリ輝いていた。
テレビのニュースではこの世の終わりみたいな事を言っていた。本当にこの世の中が終わってしまうのだろうか。色々な事を考えてサキと別れた日の事を思い出していた。
あれは三年前。月が綺麗な夜の公園で、サキが勉強の為に留学すると言った。三年間も逢えないなら別れた方がいいよねと言った。
だけど、俺は別れなかった。サキ以外に他の人を好きになるはずがなかったからだ。サキの事をずっと想っていると答えた。
そう言うとサキは、涙を流してありがとうと言って俺に抱きついた。
日本に帰ってきたら絶対逢う約束をした。三年後のこの日、この時間に逢う約束をした。
そして、待ちに待った日がやってきた。三年間は長かった。昨晩は一睡もしていない。サキともう一度会えるかと思うと胸の奥がチクチクと痛んで寝れなかった。
今日の夜の八時にサキと逢える。また逢えるかと思うと全身に電気が走るように緊張して、体の一部がガクガクと音がなっていた。
夜の七時になった。後、一時間でサキと逢える。いてもたってもいられなくて公園に向かった。
公園に着くと外灯が一つだけあり、ブランコが風に揺れていた。夜の公園は薄気味悪い雰囲気で漂っている。ジャングルジムの所に黒猫が歩いていた。俺の方を見るとすました顔をして、何事もなく去っていった。
魔女の宅急便の黒猫を思い出した。よくサキと見ていたアニメだった。淡い思い出がよみがえる。一刻も早くサキと逢いたい。
七時十五分サキの姿は見えない。古びたブランコに座って綺麗な月を眺めていた。ブランコに乗っているとギィギィと音がして、更に寂しくなった。
三年前この場所で約束を交わした。彼女は涙目で言った。
「ユウヤの事忘れないから、三年後この場所で絶対逢おうね。約束だよ」昨日の事のように思い出す。今にもサキが現れそうな気がした。
七時三十分。サキは時間に正確だから、三十分前にはくるだろうか。サキの笑顔を思い出した。お笑い芸人が出ているバラエティ番組をサキと見ていて大笑いした事を思い出した。本当に懐かしい。
七時四十五分彼女は何があっても来る。
今日は特別な日になるだろう。指輪を買って、ポケットにしまっておいた。サキにプロポーズをする為だ。三年間、ずっとサキの事だけを想っていた。
七時五十分サキと逢えるかと思うと緊張して胸が苦しくなった。
初めてサキと出会った頃を思い出していた。
サキは本屋さんで働いていて、俺がいつも本の予約をするから顔を覚えられていた。半分はサキの笑顔が見たいが為に通っていた。
それから、食事をするようになり、共通の本の話題で仲良くなっていった。
七時五十五分公園の向こうの方から声がした。サキかと思ったら酔っ払いがフラフラと大声を張り上げて歩いていた。
遅い。事故でもあったのだろうか。
八時になった。俺との熱い約束を果たす為に絶対くる。綺麗な目で笑ってやってくる。
八時十五分。まだ来ない。
きっと飛行機が遅れているのだろう。
大きな月にお願いをした。無事にサキが到着しますように。
月にお願いをしていると、公園の隅に車が止まった。車のドアが開いて誰かが急いで降りてきた。
サキだ。
「ユウヤ。ヤッパリいたんだ。」三年前と変わっていなかった。綺麗な目で笑ってくれた。
「約束だっただろう。」逢いたくて逢いたくてただ逢いたくて涙が溢れ出た。
「私、うれしい。話したい事がたくさんあるんだ」
「俺もだよ。」三年間という時間は長かったが、お互いの時間なんてどうでもいい事だった。サキの笑顔さえ見れればそれだけで十分だった。お互いずっと涙を流しながら抱き合っていた。話す事より、抱き合う事でお互い感じ合えた。
二人を祝福するかのように大きな真ん丸い月が照らしていた。月のまわりでは星屑がキラキラと輝いていた。
この世の終わりではなくて、二人にははじまりだった。
テレビのニュースではこの世の終わりみたいな事を言っていた。本当にこの世の中が終わってしまうのだろうか。色々な事を考えてサキと別れた日の事を思い出していた。
あれは三年前。月が綺麗な夜の公園で、サキが勉強の為に留学すると言った。三年間も逢えないなら別れた方がいいよねと言った。
だけど、俺は別れなかった。サキ以外に他の人を好きになるはずがなかったからだ。サキの事をずっと想っていると答えた。
そう言うとサキは、涙を流してありがとうと言って俺に抱きついた。
日本に帰ってきたら絶対逢う約束をした。三年後のこの日、この時間に逢う約束をした。
そして、待ちに待った日がやってきた。三年間は長かった。昨晩は一睡もしていない。サキともう一度会えるかと思うと胸の奥がチクチクと痛んで寝れなかった。
今日の夜の八時にサキと逢える。また逢えるかと思うと全身に電気が走るように緊張して、体の一部がガクガクと音がなっていた。
夜の七時になった。後、一時間でサキと逢える。いてもたってもいられなくて公園に向かった。
公園に着くと外灯が一つだけあり、ブランコが風に揺れていた。夜の公園は薄気味悪い雰囲気で漂っている。ジャングルジムの所に黒猫が歩いていた。俺の方を見るとすました顔をして、何事もなく去っていった。
魔女の宅急便の黒猫を思い出した。よくサキと見ていたアニメだった。淡い思い出がよみがえる。一刻も早くサキと逢いたい。
七時十五分サキの姿は見えない。古びたブランコに座って綺麗な月を眺めていた。ブランコに乗っているとギィギィと音がして、更に寂しくなった。
三年前この場所で約束を交わした。彼女は涙目で言った。
「ユウヤの事忘れないから、三年後この場所で絶対逢おうね。約束だよ」昨日の事のように思い出す。今にもサキが現れそうな気がした。
七時三十分。サキは時間に正確だから、三十分前にはくるだろうか。サキの笑顔を思い出した。お笑い芸人が出ているバラエティ番組をサキと見ていて大笑いした事を思い出した。本当に懐かしい。
七時四十五分彼女は何があっても来る。
今日は特別な日になるだろう。指輪を買って、ポケットにしまっておいた。サキにプロポーズをする為だ。三年間、ずっとサキの事だけを想っていた。
七時五十分サキと逢えるかと思うと緊張して胸が苦しくなった。
初めてサキと出会った頃を思い出していた。
サキは本屋さんで働いていて、俺がいつも本の予約をするから顔を覚えられていた。半分はサキの笑顔が見たいが為に通っていた。
それから、食事をするようになり、共通の本の話題で仲良くなっていった。
七時五十五分公園の向こうの方から声がした。サキかと思ったら酔っ払いがフラフラと大声を張り上げて歩いていた。
遅い。事故でもあったのだろうか。
八時になった。俺との熱い約束を果たす為に絶対くる。綺麗な目で笑ってやってくる。
八時十五分。まだ来ない。
きっと飛行機が遅れているのだろう。
大きな月にお願いをした。無事にサキが到着しますように。
月にお願いをしていると、公園の隅に車が止まった。車のドアが開いて誰かが急いで降りてきた。
サキだ。
「ユウヤ。ヤッパリいたんだ。」三年前と変わっていなかった。綺麗な目で笑ってくれた。
「約束だっただろう。」逢いたくて逢いたくてただ逢いたくて涙が溢れ出た。
「私、うれしい。話したい事がたくさんあるんだ」
「俺もだよ。」三年間という時間は長かったが、お互いの時間なんてどうでもいい事だった。サキの笑顔さえ見れればそれだけで十分だった。お互いずっと涙を流しながら抱き合っていた。話す事より、抱き合う事でお互い感じ合えた。
二人を祝福するかのように大きな真ん丸い月が照らしていた。月のまわりでは星屑がキラキラと輝いていた。
この世の終わりではなくて、二人にははじまりだった。
若いうちは時の経つのが遅いんですよね。3年間もの長きに渡って、ユウヤとサキは電話やメールはしてたのかな?でも、「会いたくても会えない辛さ」って・・・・・・・ほんっっっっとうに!耐え難いものですよ、ねwwwwwwww!!!キーボーさんなら、どーする??
背景リニューアルですね!これの前、一度黒っぽいのにしたでしょ?個人的にはあれ、好きなんですが・・・。
あと、「トラック」にもコメントしてますので、よろしくね!
逢いたくなる事が愛なのかもしれませんね。
背景色々迷っていまして、黒っぽいのは見えにくいかなと思って現在白っぽいのにしましたけど、黒がいいかな。
変えようかな。
で、ここでまたキーボーさんにふたつ質問ですが、
①男女の間に「プラトニックな愛」って、成立すると思いますか?
②男女の間に、「友情」って成立すると思いますか?・・・よろしく!!
★背景、ワタシごときの意見を取り入れてくださってどうもありがとうございました。でも、こっちのほうが、恋愛のせつなさ綴るブログに合ってると思うのですが・・・他のかたはどうでしょうかねぇ・・・。
そうならば、肉体関係がなく、ただお互い好きでいられるかという事でしょうか?
私が思うのは、やはり好きなら肉体関係を望む事だと思うし、したいと思うのが人間の欲望である事だと思います。
私は成立してほしいと思ってます。
私がそうなので(笑)
だけど、愛のないセックスが成立しているこの時代に何と言えばいいのでしょうか。
お金さえ払えばいつでもどこでも欲望がみたされる時代に愛だ恋だと言っても響かないような気がします。本当に寂しい限りです。
②男女の間に友情はあると思います。だけど、行き過ぎると恋愛に発展してしまいそうでこちらも難しい質問です。
友達と付き合う事と男女で付き合う事は似ている部分がたくさんあるので、どこで見分けるのでしょうか。
やはり肉体関係があれば付き合っているという事になってしまうのか。
友達でも肉体関係まで行くかもしれない。そうなれば、どこで恋愛を見分けて行くのでしょうか。難しすぎて頭がパニックになってしまいます。
最後のまとめとして、例えば、自分にとって大事な人が病気をして入院したとします。
「本当に大丈夫なのだろうか。」と心配をして夜も眠れなくて、お見舞いに行く事が本当の愛ではないかと思います。
やはり、健康な男女の仲がよくなればお互いのからだを求めるというのが当然の結果なのですね。・・・残念、な気もするのですが、致し方ないことなのですね・・・。
だから「友情」も、究極となると=感極まると、やっぱり「からだ」になるのかも知れないですね・・・。
ちょっとやっかいだなぁ・・・。
ケッコン相手には何の「友情」すら感じずに、「格闘」してる毎日に、ふっと現れた「救世主」は、神様じゃない限り、肉体を持った「男」であることを認識しないといけないのですね・・・・・。ためいきだなぁぁ・・・。
「まとめ」がすごいです。そうだよね。そうか。そうなんだ!と、心から納得しました。感謝です。