私は今カラオケボックスに来ていた。男友達ユウヤと女友達マユとアカネ4人で盛り上がっていた。マユとアカネはサンタの格好をして、手にはタンバリンと鈴を持って一生懸命ならしていた。
ユウヤがロックを歌っていた。それにあわせる様にマユとアカネは音を鳴らしていた。私もぎこちない手拍子で盛り上げていた。
クリスマスイブに独りでは寂しいという事でモテナイ四人が集まっていた。ユウヤの歌が終わり、私の番に回ってきた。クリスマスという事で山下達郎のクリスマスイブを予約で入れていた。
最初の伴奏が流れてきた。マユが「クリスマスの歌やめてよ。せつなーい。」と嫌な顔をしていた。アカネは、歌にあわせて鈴を小さくならしていた。サンタの格好が健気でおかしかった。
「雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろう。」私が最初の出だしを歌うとみんな聞き入っていた。手拍子を止め、鈴も消え、じっと画面の歌詞を見てそれぞれ何かを思い出している様子だった。
マユは、今日彼氏と過ごす事になっていたが、三ヶ月付き合っていた彼氏に昨日別れ話を持ちかけられたらしい。新しい彼女が出来て今日はそっちの彼女と過ごすらしいのだ。男なんてまっぴらよと強がって悲しい顔をしていた。
アカネは、一ヶ月前に彼氏と別れたらしい。彼氏がマザコンで母親の事ばかり気を使って嫌気がさしたらしい。
ユウヤは、昔から女関係は全然駄目で、毎年独りでイブを過ごしていた。結構もてそうな顔立ちだが、最近の流行に乗り遅れているせいか、女の子と話しが噛み合わないのが原因だろう。
私も似たようなものだ。毎年独りでイブを過ごしていた。何がクリスマスかよといつも嘆いていた。
それぞれ歌に込められた重い事情というものがあった。
私の歌が終わると、どんよりとした空気になっていた。みんなが天井を見上げていて寂しそうにぼーとしていた。
それからユウヤが口直しにと言って激しい歌を歌っていた。
寂しさを紛らわすかのようにみんな拍手や鈴やタンバリンや口笛で盛り上げていた。
激しい歌を歌っても悲しい歌を歌ってもクリスマスイブという日は、孤独という二文字を言葉に表せないくらいに背中にみんな背負っていた。
かれこれ三時間くらいボックスで歌って外に出た。自動ドアが開くとすーと寒さが肌にあたり、冬はこれからだという事をあらためて感じた。
近くの階段で、カップルが肩を抱き合って寄り添っていた。
私達は見て見ぬ振りをして、震えながら駐車場の車まで歩いていると、粉雪が降ってきた。一番に気付いたアカネが「雪だ」と叫んで落ちてくる雪を一つ掴もうとした。
それを見たマユも真似をしてジャンプして雪を掴んでいた。ユウヤも仕方なく両手で掴もうとした。私も一緒に雪を掴んだ。
4人でジャンプして雪を掴む姿が滑稽でおかしかった。まるで危ない宗教団体みたいに見えた。
みんなこうやってイブの夜に彼氏や彼女を掴みたかったに違いない。独りでいるには寂しすぎる夜だなと思って手を広げて見た。掴んだと思った雪は手の温もりで溶けていた。
ユウヤがロックを歌っていた。それにあわせる様にマユとアカネは音を鳴らしていた。私もぎこちない手拍子で盛り上げていた。
クリスマスイブに独りでは寂しいという事でモテナイ四人が集まっていた。ユウヤの歌が終わり、私の番に回ってきた。クリスマスという事で山下達郎のクリスマスイブを予約で入れていた。
最初の伴奏が流れてきた。マユが「クリスマスの歌やめてよ。せつなーい。」と嫌な顔をしていた。アカネは、歌にあわせて鈴を小さくならしていた。サンタの格好が健気でおかしかった。
「雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろう。」私が最初の出だしを歌うとみんな聞き入っていた。手拍子を止め、鈴も消え、じっと画面の歌詞を見てそれぞれ何かを思い出している様子だった。
マユは、今日彼氏と過ごす事になっていたが、三ヶ月付き合っていた彼氏に昨日別れ話を持ちかけられたらしい。新しい彼女が出来て今日はそっちの彼女と過ごすらしいのだ。男なんてまっぴらよと強がって悲しい顔をしていた。
アカネは、一ヶ月前に彼氏と別れたらしい。彼氏がマザコンで母親の事ばかり気を使って嫌気がさしたらしい。
ユウヤは、昔から女関係は全然駄目で、毎年独りでイブを過ごしていた。結構もてそうな顔立ちだが、最近の流行に乗り遅れているせいか、女の子と話しが噛み合わないのが原因だろう。
私も似たようなものだ。毎年独りでイブを過ごしていた。何がクリスマスかよといつも嘆いていた。
それぞれ歌に込められた重い事情というものがあった。
私の歌が終わると、どんよりとした空気になっていた。みんなが天井を見上げていて寂しそうにぼーとしていた。
それからユウヤが口直しにと言って激しい歌を歌っていた。
寂しさを紛らわすかのようにみんな拍手や鈴やタンバリンや口笛で盛り上げていた。
激しい歌を歌っても悲しい歌を歌ってもクリスマスイブという日は、孤独という二文字を言葉に表せないくらいに背中にみんな背負っていた。
かれこれ三時間くらいボックスで歌って外に出た。自動ドアが開くとすーと寒さが肌にあたり、冬はこれからだという事をあらためて感じた。
近くの階段で、カップルが肩を抱き合って寄り添っていた。
私達は見て見ぬ振りをして、震えながら駐車場の車まで歩いていると、粉雪が降ってきた。一番に気付いたアカネが「雪だ」と叫んで落ちてくる雪を一つ掴もうとした。
それを見たマユも真似をしてジャンプして雪を掴んでいた。ユウヤも仕方なく両手で掴もうとした。私も一緒に雪を掴んだ。
4人でジャンプして雪を掴む姿が滑稽でおかしかった。まるで危ない宗教団体みたいに見えた。
みんなこうやってイブの夜に彼氏や彼女を掴みたかったに違いない。独りでいるには寂しすぎる夜だなと思って手を広げて見た。掴んだと思った雪は手の温もりで溶けていた。
淋しい同士でカップルできるのでは?と思うのは、浅はか、ですか?
カップル、とまではいかなくても、
男女2人ずついたら、少しは気持ちが和むかな・・・と思うのは、
違う世代だからかな・・・?
どっちにしろ、哀しいお話で・・・
でもむしろ、こういうお話のほうが、しっくり来る人もいるのは確か。
・・・ワタシみたいに、ね★
だけど、付き合ったら余計寂しさがつのるのかなと思って、私みたいに孤独に終わりました。
最初は、男4人でカラオケという設定にしてたんですけど、あまりにも女っ気がなかったので二人入れたら、少し華やかになったかな。余計寂しくもなりましたけどね。
クリスマスって昔は嫌な日でしたが、最近奇跡を信じていい日になりました。
ぜひ来年こそは彼女を…願うばかりですね。
ああ、あるある~と思って読んでました。
私も、去年のクリスマスは、友人主催のパーティーにて過ごし、まあ似たようなもんといえばそうなるかも。
独り身が集まって居酒屋でなべ。
男女比がおかしい、男2:女4(笑)
でも、惨めな感じは全くなく、わいわいと楽しめたなぁ。
だけど、帰る時の携帯をバックに直したり、コートを羽織って帰ろうとする時、ふとした瞬間に何故か寂しくなってしまうのは私だけでしょうか?ただ単に自分が寂しがりやだけなのかもしれませんね(笑)