学校をさぼるなんて私らしくない。通学途中で、足が止まった。父親の期待を背負って、近所で有名な進学高校に入ったのはいいが、私より頭が良い友達と話が合わなくなり、うまくいかなくなった。そして、今日は期末テストで、高校2年生では大事なテストだった。昨日は徹夜で、勉強をした。クラスで中間くらいの成績では、いい大学に入れない。がんばって勉強してるが、無理がある。
学校に向かう途中、他の生徒の団体が、教科書を読みながら学校に向かっているのを見て嫌気がさした。お前達は二宮金次郎かよと思って、学校の反対方向に早足で向かった。
家に帰るわけにもいかない。ボーっと途中にある橋の下でゆっくりと川を流れるのを見ていた。一時してると、リアカーを押しながら、「いーしあきいもー。アツアツのお芋はいかがですかー」と聞こえてきた。久しぶりに聞いたなこの音と振り返ると、アルマーニのジャケットを着ている男が芋を買っていた。
「おじさん。今日も寒いね。お芋久しぶりに聞いちゃって、懐かしかったよ~。ウフェフェ。」ジャケットのポケットから小銭を出していた。
「ありがとうね。あいよ。」と言っておじさんが芋を手渡していた。美味しそうだなと思って、横目で見ていると、その男が近づいてきて隣に座った。
「きみ~。学校は行かなくていいの?制服でさぼっていると変な男から声かけられちゃうよ。ウフェウフェ。てか俺が変な男か。がははは。」と大きな声で笑った。
「なんですか。あなたは。」
「俺、名前は綾小路だよ。あっちゃんと呼んでね~。いつもここの川を見ながらイモ食べるのが好きなんだよね。なんか冬が来たなーて感じがするから。」
「そうなんですか。」
「てか寒くない?芋半分食べる?」綾小路が、半分に割って渡した。
「アツっ。ありがとうございます。」女子高生は、少し食べた。その後に「おいしい。」と呟いた。
「でしょ~。冬は芋食べなきゃね~。」北風が吹いていて、近くの枯れ木が揺れている。川の流れも早くなっている。
「芋も食べたし、こんなとこで何してるの?学校休んじゃったの?」
「学校、生まれて初めてさぼったんです。親から進学校へ行けと言われて、もうテストもうんざり。このまま学校に行く意味があるのかなーて思って、川を見てたらどうでもよくなちゃって。」
「そうなんだ。学生さんは大変だね。だけど、勉強ばかりが人生じゃないと思うよ。たまには、いいんじゃないかな。こんな風に芋食べながら川を見て、冬の風を感じて、来年もがんばろうって思えば。」綾小路が石を拾って川に投げた。チョンチョンチョンと波紋が出来ながら向こう岸まで、石が渡った。
「すごーい。今のどうやったんですか。」
「やってみる?」女子高生は石を拾ってやってみたが、一回だけしか波紋ができなくてすぐ沈んだ。
「もう少しアンダースローで、なげてゆっくり素早く投げ込むんだよ。」と言って綾小路が投げると、また、反対の方向まで沈むことなくついた。
「これおもしろーい。はじめてしましたよ。」女子高生は、笑顔でまた石を投げた。すると、向こう岸まで石が渡った。
「やったじゃん。なんでもそうやって練習すれば、出来るようになるって。勉強もそうなんじゃない。焦ることないよ。君は君のままで、がんばればいいじゃないかな。」
「ありがとうございます。なんか元気が出ました。今から学校に行ってきます。」
「えーそうなの。今からカラオケかなんか行こうかなと思っていたけど、まーいいか。君がそう思えたならいいじゃない。」女子高生は、スキップをしながら学校に向かった。
女子高生のかわいい後姿を見ながら、連絡先だけでも交換しておけばよかったなと後悔をして綾小路もその場を後にした。
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学校に向かう途中、他の生徒の団体が、教科書を読みながら学校に向かっているのを見て嫌気がさした。お前達は二宮金次郎かよと思って、学校の反対方向に早足で向かった。
家に帰るわけにもいかない。ボーっと途中にある橋の下でゆっくりと川を流れるのを見ていた。一時してると、リアカーを押しながら、「いーしあきいもー。アツアツのお芋はいかがですかー」と聞こえてきた。久しぶりに聞いたなこの音と振り返ると、アルマーニのジャケットを着ている男が芋を買っていた。
「おじさん。今日も寒いね。お芋久しぶりに聞いちゃって、懐かしかったよ~。ウフェフェ。」ジャケットのポケットから小銭を出していた。
「ありがとうね。あいよ。」と言っておじさんが芋を手渡していた。美味しそうだなと思って、横目で見ていると、その男が近づいてきて隣に座った。
「きみ~。学校は行かなくていいの?制服でさぼっていると変な男から声かけられちゃうよ。ウフェウフェ。てか俺が変な男か。がははは。」と大きな声で笑った。
「なんですか。あなたは。」
「俺、名前は綾小路だよ。あっちゃんと呼んでね~。いつもここの川を見ながらイモ食べるのが好きなんだよね。なんか冬が来たなーて感じがするから。」
「そうなんですか。」
「てか寒くない?芋半分食べる?」綾小路が、半分に割って渡した。
「アツっ。ありがとうございます。」女子高生は、少し食べた。その後に「おいしい。」と呟いた。
「でしょ~。冬は芋食べなきゃね~。」北風が吹いていて、近くの枯れ木が揺れている。川の流れも早くなっている。
「芋も食べたし、こんなとこで何してるの?学校休んじゃったの?」
「学校、生まれて初めてさぼったんです。親から進学校へ行けと言われて、もうテストもうんざり。このまま学校に行く意味があるのかなーて思って、川を見てたらどうでもよくなちゃって。」
「そうなんだ。学生さんは大変だね。だけど、勉強ばかりが人生じゃないと思うよ。たまには、いいんじゃないかな。こんな風に芋食べながら川を見て、冬の風を感じて、来年もがんばろうって思えば。」綾小路が石を拾って川に投げた。チョンチョンチョンと波紋が出来ながら向こう岸まで、石が渡った。
「すごーい。今のどうやったんですか。」
「やってみる?」女子高生は石を拾ってやってみたが、一回だけしか波紋ができなくてすぐ沈んだ。
「もう少しアンダースローで、なげてゆっくり素早く投げ込むんだよ。」と言って綾小路が投げると、また、反対の方向まで沈むことなくついた。
「これおもしろーい。はじめてしましたよ。」女子高生は、笑顔でまた石を投げた。すると、向こう岸まで石が渡った。
「やったじゃん。なんでもそうやって練習すれば、出来るようになるって。勉強もそうなんじゃない。焦ることないよ。君は君のままで、がんばればいいじゃないかな。」
「ありがとうございます。なんか元気が出ました。今から学校に行ってきます。」
「えーそうなの。今からカラオケかなんか行こうかなと思っていたけど、まーいいか。君がそう思えたならいいじゃない。」女子高生は、スキップをしながら学校に向かった。
女子高生のかわいい後姿を見ながら、連絡先だけでも交換しておけばよかったなと後悔をして綾小路もその場を後にした。
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読んでて切なくなりました。。
こういう気持ちをストレートに書いてある
ブログが少ないので今後も更新楽しみにしています!
名前は、復縁博士でいいですか?
まさかまだ読んでくれている人がいるとは(笑)
封鎖しようか悩んでいる所にこうやってコメントくるとまた書いていきたいと思いますね。
コメント来て超うれしいです。
現実のような切ない物語を書いていきたいと常に思っていますが、中々難しいですよね。
また物語が浮かんだら素直に書いていきたいです。