寒い中、悴む手をこすり合わせて橋の上で女の子が待っていた。フサフサの帽子をかぶって首にはトランプの様な柄のマフラーをしていた。手には綺麗に包装してあるチョコレートを持っていた。
誰にあげるのだろうと横を通ると女の子が笑顔で近づいてきた。
「すみません。」
「えっ。」まさか私にだとは思ってもいなかったので驚いた。
「今日バレンタインデーなのでもらってくれませんか。」
「別にいいですけど、何で僕なんですか?」
「毎朝ここの橋の上を通る度にあなたの事を見てて、好きになりました。」私も捨てたものじゃないなと心の中で叫んだ。
大学の同級生に言ったら何ていうだろうか。バレンタインデーで橋の上で、トランプの女の子がチョコレートくれちゃってね。多分信じてもらえないシュチュエーションだろうなと思った。
その女の子と一緒に歩いて帰ることにした。その時、色々な話しをした。女の子も一人暮らしで、猫を飼っているという事。そして彼氏がいなくて寂しいという事も聞いた。
もうすぐ私の家も見えて来る。
これからどうするのだろうか。こんな寒い日に外で話すのも大変だ。このまま二人はベルリンの壁を乗り越えてしまうのだろうか。
そんな妄想を抱きながら包装してあるチョコレートの中身が気になっていた。
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誰にあげるのだろうと横を通ると女の子が笑顔で近づいてきた。
「すみません。」
「えっ。」まさか私にだとは思ってもいなかったので驚いた。
「今日バレンタインデーなのでもらってくれませんか。」
「別にいいですけど、何で僕なんですか?」
「毎朝ここの橋の上を通る度にあなたの事を見てて、好きになりました。」私も捨てたものじゃないなと心の中で叫んだ。
大学の同級生に言ったら何ていうだろうか。バレンタインデーで橋の上で、トランプの女の子がチョコレートくれちゃってね。多分信じてもらえないシュチュエーションだろうなと思った。
その女の子と一緒に歩いて帰ることにした。その時、色々な話しをした。女の子も一人暮らしで、猫を飼っているという事。そして彼氏がいなくて寂しいという事も聞いた。
もうすぐ私の家も見えて来る。
これからどうするのだろうか。こんな寒い日に外で話すのも大変だ。このまま二人はベルリンの壁を乗り越えてしまうのだろうか。
そんな妄想を抱きながら包装してあるチョコレートの中身が気になっていた。
よし、わかった。
家の前でチョコレート持って待ってます。