恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

12.チョコレート

2008年02月09日 | 若い恋
 寒い中、悴む手をこすり合わせて橋の上で女の子が待っていた。フサフサの帽子をかぶって首にはトランプの様な柄のマフラーをしていた。手には綺麗に包装してあるチョコレートを持っていた。
 誰にあげるのだろうと横を通ると女の子が笑顔で近づいてきた。
 「すみません。」
 「えっ。」まさか私にだとは思ってもいなかったので驚いた。
 「今日バレンタインデーなのでもらってくれませんか。」
 「別にいいですけど、何で僕なんですか?」
 「毎朝ここの橋の上を通る度にあなたの事を見てて、好きになりました。」私も捨てたものじゃないなと心の中で叫んだ。
 大学の同級生に言ったら何ていうだろうか。バレンタインデーで橋の上で、トランプの女の子がチョコレートくれちゃってね。多分信じてもらえないシュチュエーションだろうなと思った。
 その女の子と一緒に歩いて帰ることにした。その時、色々な話しをした。女の子も一人暮らしで、猫を飼っているという事。そして彼氏がいなくて寂しいという事も聞いた。
 もうすぐ私の家も見えて来る。
 これからどうするのだろうか。こんな寒い日に外で話すのも大変だ。このまま二人はベルリンの壁を乗り越えてしまうのだろうか。
 そんな妄想を抱きながら包装してあるチョコレートの中身が気になっていた。
 
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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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おお~っ (やまちゃん)
2008-02-10 01:02:05
こーゆーの、何かいいねぇww



よし、わかった。

家の前でチョコレート持って待ってます。
返信する
ぜひ (キーボー。)
2008-02-19 04:06:42
お願いしますm(__)m
返信する

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