テーブルを囲んで5.6人男女向き合うように座っていた。私は今お見合いパーティーに来ている。今年30歳で小さな工場で働く私には出会いが少なかった。 私のタイプは、背が高くてモデルみたいな女の人が好きなのだけれども、選んでいる場合ではなかった。
現実を見ようと思い、勢いで出会いを探す為に、お見合いパーティーに申し込んだのだ。
経費は3000円でフリードリンク付きで、お互い気に入らなかったらすぐに退散するような形だった。
今座っている目の前の女性は、歳は38歳であまりにも太かった。タイプをどうこう言う前に話しにウンザリしていた。猫を飼っていて一匹どこかへ行ってしまったらしいのだがどうでもよかった。
「痩せたらどうですか?」根が正直な性格なのですぐ変な事を言ってしまう。
「失礼な人ね」と怒って太った体をゆすりながら次のテーブルに行ってしまった。
次に前に座ったのは、リングの貞子のような人で何を話すにもボソボソと話していて、声が聞こえなかった。
私が、「あなたテレビから出てきましたよね?」と冗談を言うと本気にしたのか「祈ってやる」と一言投げ捨てて素早くどこかへ行ってしまった。
こんな感じで次から次へと女の人が目の前の席に座るが、話しが合わなくて、すぐみんな退散してしまう。
世の中には色んな女性がいるもんだなとあらためて感じた。
もう帰ろうとしていた時、席を立つとドアの所でモデル体型の美しい女性が立っていた。
まさかあの人もお見合いにきた人ではないだろうなと思っていると、胸には番号と名前が張ってあった。これはチャンスと思って早速話しかけようと近づいていくと、他の男が次から次へとアタックしていた。
なぜかどの男もすぐに退散していた。渋谷じゃないんだからと思った。
ナンパなら学生の時に私もした事があるので負けられないなと一人になるまで待っていた。やっと一人になって、話しかけた。
「どうも。私工場で働いている宮田と申します。」近くで見ると、肌が綺麗で、目が大きくて、テレビに出てきそうな顔立ちをしていた。私が話しかけても答えてくれなかったので、もう一度聞いた。
「今日はお見合いですか?」話しかけてもずっと黙ったままだった。多分恥しがりやなのだろうと思っていると、彼女が小さな口から怒ったような口調で言った。
「私、弁護士か医者じゃないと話しませんから。」私はその一言に絶句した。やはり美人は、お金を持ってないと駄目なのかと思った。
お金で買えないものもたくさんあると言ってやろうかと思ったが、この世の中で買えないものは何だろうかと考えていた。
家族。命。時間。癒す心。感動。感謝。好きになる気持ち。一瞬考えた答えは、どれもこれもお金があっての物だった。
お金は大事だが、そんなに重要ではないといいたくなった。
私のこれまで蓄積した物が全て壊された様な気がして、ただ立ちすくんでいた。
その姿を見て女の人は「キモイ」と言ってどこかへ逃げるように行ってしまった。
私が落ち込んでいると、さっきの太った女の人が近寄って来て、「ザマミロ」と笑っていた。
私も女の人を見る時に色眼鏡で判断していたのかもしれない。ちゃんと心の中を見て人を判断しようと思った。
太った女に負けてなるものかと、私はまだこれからだと気合を入れて、次の女の人に猛烈にアタックをしていた。
現実を見ようと思い、勢いで出会いを探す為に、お見合いパーティーに申し込んだのだ。
経費は3000円でフリードリンク付きで、お互い気に入らなかったらすぐに退散するような形だった。
今座っている目の前の女性は、歳は38歳であまりにも太かった。タイプをどうこう言う前に話しにウンザリしていた。猫を飼っていて一匹どこかへ行ってしまったらしいのだがどうでもよかった。
「痩せたらどうですか?」根が正直な性格なのですぐ変な事を言ってしまう。
「失礼な人ね」と怒って太った体をゆすりながら次のテーブルに行ってしまった。
次に前に座ったのは、リングの貞子のような人で何を話すにもボソボソと話していて、声が聞こえなかった。
私が、「あなたテレビから出てきましたよね?」と冗談を言うと本気にしたのか「祈ってやる」と一言投げ捨てて素早くどこかへ行ってしまった。
こんな感じで次から次へと女の人が目の前の席に座るが、話しが合わなくて、すぐみんな退散してしまう。
世の中には色んな女性がいるもんだなとあらためて感じた。
もう帰ろうとしていた時、席を立つとドアの所でモデル体型の美しい女性が立っていた。
まさかあの人もお見合いにきた人ではないだろうなと思っていると、胸には番号と名前が張ってあった。これはチャンスと思って早速話しかけようと近づいていくと、他の男が次から次へとアタックしていた。
なぜかどの男もすぐに退散していた。渋谷じゃないんだからと思った。
ナンパなら学生の時に私もした事があるので負けられないなと一人になるまで待っていた。やっと一人になって、話しかけた。
「どうも。私工場で働いている宮田と申します。」近くで見ると、肌が綺麗で、目が大きくて、テレビに出てきそうな顔立ちをしていた。私が話しかけても答えてくれなかったので、もう一度聞いた。
「今日はお見合いですか?」話しかけてもずっと黙ったままだった。多分恥しがりやなのだろうと思っていると、彼女が小さな口から怒ったような口調で言った。
「私、弁護士か医者じゃないと話しませんから。」私はその一言に絶句した。やはり美人は、お金を持ってないと駄目なのかと思った。
お金で買えないものもたくさんあると言ってやろうかと思ったが、この世の中で買えないものは何だろうかと考えていた。
家族。命。時間。癒す心。感動。感謝。好きになる気持ち。一瞬考えた答えは、どれもこれもお金があっての物だった。
お金は大事だが、そんなに重要ではないといいたくなった。
私のこれまで蓄積した物が全て壊された様な気がして、ただ立ちすくんでいた。
その姿を見て女の人は「キモイ」と言ってどこかへ逃げるように行ってしまった。
私が落ち込んでいると、さっきの太った女の人が近寄って来て、「ザマミロ」と笑っていた。
私も女の人を見る時に色眼鏡で判断していたのかもしれない。ちゃんと心の中を見て人を判断しようと思った。
太った女に負けてなるものかと、私はまだこれからだと気合を入れて、次の女の人に猛烈にアタックをしていた。
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