果たして反響があるのかどうか不安を抱えながら、ただ今、書店さんにFAXで新刊案内を送付中。ワーキングプアー、格差社会など身につまされる社会状況を反映してか、置いていただける書店さんから注文が入りだしています。生活保護申請を役所に拒否されて亡くなった人まで出た北九州市では、いま生活保護が市民の関心を引いているのか、地元の書店さんから多部数の注文が入りました。
全国の書店さん、よろしくお願いします。今、時期にあった本です。
「人の不幸の上に成り立つ〈自分の幸せ〉は本当の幸せではない。こんなケースワーカーもう辞めたい、と何度思ったことか」
生活保護水準以下のワーキングプアーが急増する一方、生活保護を受けられずに死に至る事件も続発。不安いっぱいの「落とし穴社会」でそれをカバーしてきた生活保護は「構造改革」で機能はマヒ状態。27年間、生活保護の第一線に従事してきた元ケースワーカーが実体験を通して、貧乏のない社会のあり方を提案。
『生活保護物語』
浦田 克己 著
四六判 170ページ 定価1300円(税込)
●目次から
第1章 貧乏の落とし穴、いろいろ
第2章 何でも「まかせなさい」生活保護
第3章 セーフティネットは何重にも必要
第4章 自立について
第5章 貧乏の責任、貧乏の資格
第6章 貧乏のない社会へ
第7章 福祉事務所を去って
●著者紹介
浦田克己 うらたかつみ
1941年大阪府生まれ。
1960年より大阪市役所に勤務。
2003年大阪市役所退職。
現在、大阪樟蔭女子大学非常勤講師。