さて女の子だが首筋に髪の毛がまとわりつきたいへん。汗もの原因になるのに、短くカットすればいいのにとおばあちゃんは思うのだが・・・。
孫(小4年)は「女は髪の毛が一番やで」と常に言っている。娘たちは保育所時代、セシールカットで通した。が、小学校入学時、2人に(双子)髪は切らないと宣言された。毎朝きちんと結んでいくとの約束で髪の毛を伸ばした。
私は女の子の気持ちをわかってやらなかったのかなあーと思いつつ、でも、自分で髪の処理ができない年齢では、特に夏は短くカットしたほうがいいと思うのだが・・・。
咀嚼(そしゃく)の大切さは多くのところでよく聞くが、何歳くらいで完全にできるのか・・・知らなかった。じっくり見てみると、口に入れた食べ物を噛むのでなく、ミルクと同じように吸っている子がいる。
おいしい汁を吸ってしまって、口の中にカスが残り、飲み込めないのだ。先生たちは「カミ、カミ、カミ」と一緒に噛みながら食事をされている。まさに生きていくための指導だ。そのうち何とかなるではダメらしい。
わが子も保育所育ち。いろんな苦労をかけたんだなあ・・・。長男は片目の視力が極端に低かった。親は気づかなかったが、「何か変」と先生が気づき、検査で判明した。片目のアイパッチ治療で小学校入学時には平常値に回復した。本当にありがたかった。
多くの人たちの温かい目の中で、子どもたちは成長していくんだなあ。
うみ組さん、4月になったトタン、何か違う。「顔かなー」「声かなー」、身体の動きかなー。
その新そら組さん、朝一番元気よく「お手伝いにきました」と給食室にやってきた。そら組さんの1年の活動が始まった。調理実習だ。
はじめは玉ねぎ、ごぼうの皮むき、次は人参、大根のイチョウきり、えんどう豆の皮むき、キヌサヤのすじとりなどなど。
6歳児に包丁を持たせるのは少し怖い気がするが、年長になり「ヤルゾー」と張り切っているこの時期、最適なのだろう。自分が切った人参が入った和え物の味はいかが。私は時間もかかるし、邪魔になるし、子どもたちには何もさせず、ついつい自分でやってしまっていた。興味もあった時期もあったろうに。
〝孫には包丁を持たそう〟とまたまた反省させられた出来事でした。(ほづみ保育園・中尾和子)
今年も4月が来る。アルバイトをやりだし、初めての4月(3年前)、給食室の扉の上に先生の名前が貼り出されていた。びっくり、私の名前も載っている。週2日9時間のアルバイトなのに。鼻がツーンときて涙が出てきた。「なんで?」と人はびっくりするだろう。
私は、松下電器テレビ事業部を定年退職したが、その職場では、考えが違う(思想)ということだけで仕事、賃金、昇進、昇格など多くの差別がまかり通っていた。インフォーマルの活動も排除されるし、挨拶の無視など、大人のいじめが日常茶飯事にやられていた。会社を辞めたら負け。自分に嘘はつかない。毎日、①仕事は人に負けないぐらいする、②職場の仲間を憎まない(彼らもそうしないと同類に見られるから)、③差別に対し毅然とたたかう、という方針で毎日出勤した。
しんどかったけど、会社には負けんかった。どんないじめも吹き飛ばし、堂々と自分の思想を貫き徹し、ルンルンで定年退職した。
でも、保育園で人として普通に扱ってもらった(名前が載った)ということだけで涙が出た。ということは「差別」と「いじめ」にだいぶ「参っていた」ということかな。(ほづみ保育園・中尾和子)
いちご組さん、朝一番、先生と一緒にホールいっぱい飾ってあるクリスマスツリーの見学にやってきた。
「このツリーはそら組さんのお兄ちゃん、お姉ちゃんがつくったんやで」
「これはやま組さんやなあ」
「これはもも組さんのやわ。上手にできてるなあ」
と先生。
いちご組さんの○○ちゃん、すかさず、
「あかちゃん組みたいやなあ」
と。私、思わず、
「○○ちゃんもまだ赤ちゃんやなあ」
と口から出そうになるのをグッとおさえた。そうなんだ、彼女たちはもう赤ちゃんではないのだ。おしめも取れているし、食事も自分でそれなりに食べている。
自覚してきているのだ。「反省、反省」。(ほづみ保育園・中尾和子)