監督 ダリオ・アルジェント
出演 エイドリアン・ブロディ
エマニュエル・セニエ
エルサ・パタキ
ダリオアルジェント監督待望の最新作を見に十三の第七藝術劇場へ
往年の作品「4匹の蝿」のリバイバルが夏にここで公開され、今やアルジェント監督の関西の上映館として定着した感があります
初日と言う事もありいかにも、わざわざアルジェント映画を見に来ましたって感じの方々が集まってます
ここの劇場は邦洋画問わず 日本の小作品や欧米あたりのインディーズ系の作品、または作画的な監督や往年の俳優たちの特集上映など個性的なラインナップが特長です
そんな一人にアルジェント監督作品が入ってるとしたら嬉しいですね
(あらすじ)
北イタリアの都市トリノで、外国人美女ばかりを狙った誘拐殺人事件が発生。
犯人は改造タクシーを用い、拉致した美女たちの肌を刃物で刻んでいた。
そんな中、モデルのセリーヌ(エルサ・パタキ)が新たな標的となり、姉のリンダ(エマニュエル・セニエ)は猟奇殺人専門のエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を訪ねる。

今回はアルジェント監督が得意とする猟奇スリラー物でイタリアではこれらの作品をジャーロと呼ばれますが、今回の新作はタイトルが「ジャーロ」そのもの!
原点回帰とジャーロ物の集大成としてアルジェントが挑むんですが、期待は高まります
主演がアカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディ(クローネンバーグが好みそうな顔立ちだが)と言うスター俳優が起用されてます
「4匹の蝿」は映画としてはどうって事無い映画だったが、アルジェント監督作品としては後の作風が伺えてアルジェントファンなら結構楽しめた映画だと思うのですが、この作品はサイコサスペンスとしては普通の映画って感じだけど、アルジェント監督作品としては物足りなさを感じずにはいられない。
得意のトリッキーな映像美がほとんど見られないし、「サスぺリアpart2」「シャドー」のような華麗な殺しのテクニックも出てこない。
まぁ~簡単に言えば普通のスリラー映画って感じで、いつものアルジェント映画を期待するとやや肩透かし気味。

アルジェント部分をしいていえばオープニングでマルコ・ウェルバの不気味な音楽の中、殺人鬼が運転する白い車が猛スピードで走るカットとクラシックのコンサート会場の場面が交互で描かれ、車のカットになるとまた不気味な音楽が流れ、そしてコンサート会場から抜け出したケイコが雨の中タクシーを止め車に乗り込むとあの不気味な音楽が流れ、あの車がこのタクシーだった事が暗示され、ケイコが殺人鬼の罠にはまった事を観客に感ずかせる・・・またシャワーを浴びるリンダの周りをゆっくりカメラが移動する。
また過去にトラウマを持つ登場人物が居るのはいつもの設定だった。
何とかアルジェントらしいカットを見つけようとすると、そう言う部分になる(音楽もシモネッティとかゴブリンでないのもね・・・殺しのシーンで♪テケテケテケ・・・と言った音楽で無いと雰囲気出ないや)
むしろ「スリープレス」の方が全然アルジェント映画らしかった
でもラストのワンカットはチョット粋だったな~
★★★ 2010.11.6(土) 第七藝術劇場 20:40
出演 エイドリアン・ブロディ
エマニュエル・セニエ
エルサ・パタキ
ダリオアルジェント監督待望の最新作を見に十三の第七藝術劇場へ
往年の作品「4匹の蝿」のリバイバルが夏にここで公開され、今やアルジェント監督の関西の上映館として定着した感があります
初日と言う事もありいかにも、わざわざアルジェント映画を見に来ましたって感じの方々が集まってます
ここの劇場は邦洋画問わず 日本の小作品や欧米あたりのインディーズ系の作品、または作画的な監督や往年の俳優たちの特集上映など個性的なラインナップが特長です
そんな一人にアルジェント監督作品が入ってるとしたら嬉しいですね
(あらすじ)
北イタリアの都市トリノで、外国人美女ばかりを狙った誘拐殺人事件が発生。
犯人は改造タクシーを用い、拉致した美女たちの肌を刃物で刻んでいた。
そんな中、モデルのセリーヌ(エルサ・パタキ)が新たな標的となり、姉のリンダ(エマニュエル・セニエ)は猟奇殺人専門のエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を訪ねる。

今回はアルジェント監督が得意とする猟奇スリラー物でイタリアではこれらの作品をジャーロと呼ばれますが、今回の新作はタイトルが「ジャーロ」そのもの!
原点回帰とジャーロ物の集大成としてアルジェントが挑むんですが、期待は高まります
主演がアカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディ(クローネンバーグが好みそうな顔立ちだが)と言うスター俳優が起用されてます
「4匹の蝿」は映画としてはどうって事無い映画だったが、アルジェント監督作品としては後の作風が伺えてアルジェントファンなら結構楽しめた映画だと思うのですが、この作品はサイコサスペンスとしては普通の映画って感じだけど、アルジェント監督作品としては物足りなさを感じずにはいられない。
得意のトリッキーな映像美がほとんど見られないし、「サスぺリアpart2」「シャドー」のような華麗な殺しのテクニックも出てこない。
まぁ~簡単に言えば普通のスリラー映画って感じで、いつものアルジェント映画を期待するとやや肩透かし気味。

アルジェント部分をしいていえばオープニングでマルコ・ウェルバの不気味な音楽の中、殺人鬼が運転する白い車が猛スピードで走るカットとクラシックのコンサート会場の場面が交互で描かれ、車のカットになるとまた不気味な音楽が流れ、そしてコンサート会場から抜け出したケイコが雨の中タクシーを止め車に乗り込むとあの不気味な音楽が流れ、あの車がこのタクシーだった事が暗示され、ケイコが殺人鬼の罠にはまった事を観客に感ずかせる・・・またシャワーを浴びるリンダの周りをゆっくりカメラが移動する。
また過去にトラウマを持つ登場人物が居るのはいつもの設定だった。
何とかアルジェントらしいカットを見つけようとすると、そう言う部分になる(音楽もシモネッティとかゴブリンでないのもね・・・殺しのシーンで♪テケテケテケ・・・と言った音楽で無いと雰囲気出ないや)
むしろ「スリープレス」の方が全然アルジェント映画らしかった
でもラストのワンカットはチョット粋だったな~
★★★ 2010.11.6(土) 第七藝術劇場 20:40