MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

大阪平成中村座 十一月大歌舞伎 「法界坊」

2010-11-27 00:23:16 | ライヴ&イベント


一度見て見たいと思っていた平成中村座が大阪で公演をしていまして、いよいよ翌日が千秋楽・・・この日は休みなんでラストチャンスという事で昼の部の「法界坊」を見に行ってまいりました
場所は大阪城西の丸庭園で、すでに前売りは完売のため当日券目当てで発売の40分前の10:40に西の丸庭園前の当日券テント前に着きました


↑当日券販売テントには早くも行列が

でもすでに20人くらい並んでいて、しかも夜の部は16:30開始にも関わらずすでに5人ほど夜の部の当日券に並んでます!
係の女性の説明によると現在座席の空きを集計中でイスのあるパイプ席(補助席)か2階最後尾の立ち見席のどちらかになるとの事。
でもなかなか丁寧でわかりやすい説明は好感が持てますね~
本日は舞台袖の席も販売するらしく7席で真横でしか見れないのと座布団の上であぐらか正座ぐらしか出来ないらしい・・・でも目の前を役者が芝居を演じてるし、幕が下りると舞台裏に入ってしまうため、セットの転換などが見れる貴重の体験が出来る・・・リピーターの人にはいいかもね~

そして11時発売となり、なんとか後方補助席が買えたので意気揚々と西の丸庭園へ!
そうそう係の人が当日券の方だけにご案内してるという情報があり、それが入口を通り過ぎて20メートルほど先に行き振りかえると、中村勘三郎さんが夢描いた風景がそこに見えるとの事・・・ようは中村座と大阪城が2ショットで見れるって言う風景なんですがね


↑これがその中村勘三郎さんが夢描いた風景!

さてチケットを切ってもらい中に入るとグッズ売り場や弁当売り場が大盛況!
さらに細かい場面の解説をしてくれるイヤホンガイドが大人気650円+1000円の補償金(機会返却時に1000円は返してくれる)で、私もついつい借りてしまいました。
中村座の建物は土足厳禁かして靴を脱いであがります
お~さすがに江戸時代の芝居小屋を再現したって事で普通の劇場で見るのとおもむきが違いますね~気分が高まります




↑盛り上がる中村座

↑これがイヤホンガイド

芝居は定刻通りはじまりましたが、最初に主な登場人物をナレーションで紹介され、実際にその役者が舞台に出てきてストーリーの役割や人間関係などが紹介されるのは初心者には分かりやすくて良かったですね
このお芝居はどちらかと言うと喜劇タッチで、最初から場内は爆笑が絶えない楽しい芝居です。

特に中村勘三郎扮する法界坊は中村勘三郎さんのユニークな芝居が歌舞伎と演劇のミックスのようで解り易く、なおかつ面白い!
法界坊と笹野高史扮する山崎屋勘十郎、片岡亀蔵扮する番頭正八らによる鯉魚の一軸をめぐる攻防戦が繰り広げる場面はまさにスピーディなコメディ映画を見てるよで実によく出来ていて場内は大爆笑!

また中村勘三郎が中村橋之助との絡みの場面では、やたらアドリブで中村橋之助に突っこむ所が抱腹絶倒でした(嫁である三田寛子ネタ等)
客席の中を走りまわりお客さんをイジッタリするのも歌舞伎の固定観念を壊してるし、また黒子が結構活躍したりと、とにかく歌舞伎知らない人でも楽しめる肩の力の抜いた演出よかった

前半1時間50分で、25分休憩をはさんでの後半25分は先ほどとはガラリと変わり、まさに絢爛豪華な歌舞伎ならではの様式美が素晴らしい!
ライティングを生かした演出、さらに歌舞伎ならではの立ち回り、そしてクライマックスはバックステージが開き紅葉に彩られた西の丸庭園とその向こうにそびえる大阪城がセットの一部になってしまう!(ちなみに私の座ってる位置からは大阪城は見えず・・・残念)
そして大阪城をバックに桜吹雪が舞う中、大見得切る中村勘三郎に万雷の喝采が送られるのです。



↑中村座ともお別れ・・・もっと早くから見ておればよかった

もう少し早い時期で見ておれば夜の部も行きたかったな~
で、イヤホンガイドですがいろいろ解説してくれて解り易かったけど、実際の役者のセリフが慣れるまで聞き取りにくかったな~



★★★★ 2010.11.25(木) 大阪城西の丸庭園内特設劇場 花席 1階 4番