松田優作の遊戯3部作は今まで見た事なく、今回初鑑賞
シリーズの第1作がこの作品
冒頭に麻雀のシーンから始まるが、松田優作共々卓を囲んでるのが石橋蓮司、柴田恭兵、榎木兵衛、カメオの内田裕也と絶対絡みたくない厳つい素敵な面々(笑)
ここでは松田優作扮する鳴海は借金を作り風体の上がらない奴だが、裏の顔は凄腕野殺し屋
こういう設定に松田優作はピッタリ!
大手企業の会長(内田朝雄、因みに秘書は草野大吾)から依頼を受け連続誘拐事件から発する防衛省絡みの事件に巻き込まれていく鳴海
途中出会った標的の部下の愛人から情報を聞き出し標的に迫って行くが…
この途中で出会った田坂圭子扮する杏子が何度か迫ってくるんだが、相手にしないクールな一面を見せる鳴海
後半は警官にも追われ壮絶な銃撃戦のなか脱出!そしてここから松田優作のハードアクションがラストまで一気に炸裂します!
特に警官に連れられた杏子を乗せた車を走って走って追いかける場面
とにかく走る車に対して全力疾走で追いかけると言う有り得ない行為なんだが成立させてしまう松田優作の凄み
しかも追いついて救い出す!
この映画の名場面でしたね
現代でここまで見る物を納得させてしまう俳優は居ないですね
改めて松田優作と言う役者の凄さを見せてくれる
松田優作の為の松田優作映画と言う作品でした
終始クールな松田優作ですが、ラストのエピローグだけ笑かせてくれます
ストリップ劇場でかぶり付きの最前で居眠りする鳴海が踊り子に起こされ、眠気まなこに「こんばんヤらせてくれるの?」と舞台の踊り子に言えば「あんたなんかタイプじゃないわよ!私は草刈正雄見たいなのがいいのよ!」と言って蹴られる
フラフラで劇場を出れば階段でこけ、目の前を通過する車を見れば車内で見知らぬ男とイチャイチャする杏子が…またその車を走って追いかける鳴海!
「きょうこちゃーん!」と叫びながら走って追跡する鳴海は「こんな事なら、カッコ付けずにあの時ヤッとけば良かったよ」と愚痴りながら映画は終わる(笑)