MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.025 「シスターズ」(2006年 米 91分 ビスタ)

2008-03-11 00:56:25 | 2008年劇場鑑賞
監督 ダグラス・バック
出演 クロエ・セヴィニー
    スティーヴン・レイ
    ルー・ドワイヨン



先日はアート系な客層に囲まれた映画鑑賞だったが、今日はホーム?とも言うべきお馴染みの天六シネ5ビルにての鑑賞です。
深夜の回とはいえ、やはり見てる人は誰もいません 皆さん寝てます・・・でも今日はいつも以上に人が少ないな・・・しかしここはいつ来ても落ち着くな~

そんな状況の中で見る作品が「シスターズ」と言う映画。
あのブライアン・デ・バルマ監督のサスペンススリラー「悪魔のシスター」のリメイクです(こんな映画までリメイクしてたとは・・・ホントにハリウッドはネタ切れやな~)

(あらすじ)

女性記者グレース(クロエ・セヴィニー)は、小児病院で起きた不審死を調べるため、ラカン医師(スティーヴン・レイ)に近付いた。
ある日偶然、彼の患者で元妻のアンジェリーク(ルー・ドワイヨン)の部屋で男が殺される場面を目撃。
グレースはアンジェリークの過去について調査を開始するが、次第に彼女の人生にのめり込んでいってしまい……。



大体の大筋はオリジナルの「悪魔のシスター」と変わらないように思いますが、細かいところは変更されてる部分はありそうです。
またしてもオリジナルとの比較になってしまうけど、お得意の映像マジックで凝りに凝ったテクニックでジワジワと見せてくれたブライアン・デ・パルマ監督の「悪魔のシスター」だけど、このリメイク版はテンポがゆっくりした感じでどうしてもダレ気味なのが残念!

前半の殺人シーンに至るまでの展開がかなりのスローペースで、その殺人シーンもあっさりとした印象で、引っ張った割にはインパクトが弱いね。
まぁ~オリジナル版の殺人シーンは懲りまくってたから(映像テクニックが)余計に地味に感じてしまいますわ。



前作ではマーゴ・ギターが演じてた双子の役だけど、今回はルー・ドワイヨン・・・悪くなかったと思いますね~
何ともいえない薄幸の女って感じがするし、大きな眼を泳がせてテンパッてしまう所なんか良かったね。
オリジナル版のマーゴ・ギターのイッチャッた感じもいいけどね。

最近こういうB級映画ではもうお馴染みのスティーブン・レイですが・・・医者というより何か怪しいオヤジ見たいでしたな(笑)
全体的にインパクトに欠けて、あまりリメイクしても意味のない映画だったような気がします。
しいてインパクトがあると言えばラストの双子の後ろ姿が似合わないサイズのコスプレのオカマ見たいでゾッとした・・・(大阪の新世界にあんなん居るんよね~)



☆☆☆ 2008.3.8(土) 天六ユウラク座 23:50 中央通路前

No.024 「ファーストフード・ネイション」(2006年 米 108分 ビスタ)

2008-03-10 01:43:52 | 2008年劇場鑑賞
監督 リチャード・リンクレイター
出演 グレッグ・キニア
    イーサン・ホーク
    パトリシア・アークエット



引き続いて10分の休憩の後、第七藝術劇場での連続鑑賞。
次の作品の客層は少し先ほどの映画よりかは若い人が多いかな・・・
この作品も色々と考えさせられる問題作 「ファーストフード・ネイション」て言う作品。
グレッグ・キニア、イーサン・ホーク、パトリシア・アークエット、ブルース・ウィリスと言った豪華な面々のハリウッド映画だけど、地味に縮小されての公開です。

偽装牛肉に賞味期限の改ざん、そして只今世間をお騒がせ中の中国毒入りギョーザ・・・昨年から食に対する安全性の議論がされてる日本ではまさにタイムリーな作品の登場です。

(あらすじ)

大手ハンバーガーチェーン、ミッキーズのマーケティング部長ドン(グレッグ・キニア)は、パテからの糞便性大腸菌検出の報告を受け、調査のためコロラドの工場へ。
一方そのころ、密入国したメキシコ人シルビア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)の夫ラウル(ウィルマー・バルデラマ)は、ミッキーズと契約する精肉工場で働き始める



糞便性大腸菌(つまりハンバーガーのパテの中に牛の糞が混入していた)を検出の報告を受けてマーケティング部長のドンが現地に飛び、精肉工場や牧場、そして店舗などに行くが少しづつ明らかになるずさんな管理体制・・・現地の副社長ブルース・ウィリスはハンバーガーをかじりながら「100%の食の安全?そんなのある訳ない!」と堂々と言ってる始末・・・おまけに「大腸菌なんて焼いてしまえば問題ない!」という言葉まで飛び出す。
しかしこれが実際の現実でしょうね~ 工場で働くのは安い賃金で働くメキシコからの密入国者・・・利益を出すためには人件費を押さえると言う意味では、出来るだけ賃金の安い外国人を雇うのは日本での安売りスーパーでも同じ。
特に精肉工場なんて衛生管理が大事なところで素人が肉や内臓をさばくんだから、事故や失敗は日常茶飯事ってのが恐ろしいですね。

この映画のオープニングで美味しそうなハンバーガーのクローズアップから始まり、中のパテにカメラが寄ると、町中を走る犬とオーバーラップする・・・一瞬この肉は犬の肉?と思わせるような出だしだが、その犬の後ろを行く密入国者たち・・・やがて彼らがこの物語の本筋に関わってくる。
畜産農家、精肉工場、ハンバーガーショップ、動物愛護団体のグループ、そしてハンバーガーチェーン店の本社などこの映画は色んな方面からこの“食”の問題について語られそしてリンクしていく。
一方がキッチリしていてもどこか一箇所でもズサンなら、もうそこで食の安全は崩壊してるんですね。



値段が安く手軽に食べれるファーストフードですが、しかし安いのにはやはり、それなりの事があるのを理解して利用しないと行けない。
この映画を見るとそんな事さえ考えてしまいます。

終盤で出てくる牛のシーンのリアルな現場は、気の弱い人は目をそむけるかも知れないけど、でも実際にそれを我々は口にしてる訳だし、また誰かがその仕事をしているんですね。
この映画ではそういう仕事は密入国者たちがしているけど、御幣があるかも知れないけど彼らに回ってくる仕事ってそういう手の汚れる仕事ってのがまた現実なようですね。
この映画は単にハンバーガーショップだけで終らず、問題に関わる色々な部分を見せてくれます。
その結果知らない方が良かった・・・なんて事柄が次々に出てくるけど、今一度しっかりと現実の問題を見て、人それぞれなりに受け止めて見るのもいいかも?
と言うより現実に色んな問題が起きてる昨今だからこそ、見ておくべき映画かもしれませんね~

一見コメディ映画風に思えてしまいそうな作品だけど、しっかりしたテーマと問題提議をしてくれてる佳作だと思います。
マーケティング部長に扮するグレッグ・ギニアの困った顔がよく似合っていて中間管理職の哀愁が漂っています。
現場で見たり聞いたりした現実にショックを受けても結局は組織の人間・・・なんだかんだ言っても本心を押さえて企業の利益の為に働かなければ行けない。
そんな断腸の思いが伝わるエピローグがなんとも虚しく現実的なこと・・・



☆☆☆☆ 2008.3.6(木) 第七藝術劇場 18:45 3列目 右端







No.023 「暗殺・リトビネンコ事件(ケース)」(2007年 露 110分 ビスタ)

2008-03-09 02:13:12 | 2008年劇場鑑賞
監督 アンドレイ・ネクラーソフ



今日は普段は行かない北方面の劇場。
第七藝術劇場と言うミニシアターで昨年暮れ「いのちの食べ方」で初めて足を運んだところです。
その時予告で見て興味をそそられた2本を連続での鑑賞となります。

まず最初が「暗殺 リドビネンコ事件」と言うドキュメンタリー映画です。
十三の歓楽街のど真ん中にあり、飲食店やボウリング場などが入る雑居ビルの6階にある第七藝術劇場ですが館内はすでに入場を待つ列が出来てます。
客層はやはり普段ロードショー系のシネコンとは違い、アダルトな雰囲気で知的な文化系の臭いのする方々が多いですね。
「ホステル」「ヒルズハブアイズ」で熱狂するようなグロ派の私とは対照的です。
間違っても天六シネ5ビルには近付いたりはしそうにない・・・まさにアート系って感じです。(男中心のホラー映画のむさ苦しい雰囲気は微塵もなし)
そんな個人的にややアウェーな雰囲気で見たこの映画は果たして・・・



(あらすじ)

モスクワのアパート爆破事件は、チェチェンによるテロではなくロシア側の工作だったと主張した元FSB(ロシア連邦保安庁)のリトビネンコが、イギリスで放射性物質ポロニウム210によって暗殺される。
2001年に政治難民としてイギリスに移住していた彼は、チェチェン戦争の真相や、FSBの実像とプーチンとのつながりを、カメラの前で赤裸々に語っていた。

ドキュメンタリー映画と言う事でどうしても淡々とした雰囲気を想像してたんだが、たしかに劇映画のような派手さはないけど、その内容の怖さについつい画面に引き込まれました。
テレ朝の「報道ステーション」などで見たベッドに横たわる痩せこけたリトビネンコ氏の写真ぐらいしか印象に無かったこの事件なんですが、作品の中で語られる様々な証言はロシアと言う国にある種の恐怖感を覚えるほどです。



この映画はリドビネンコ氏が暗殺されてから企画され素材を各方面から寄せ集めて作られた通り一辺倒なドキュメンタリー映画ではなく、アンドレイ・ネクラーソフ監督自ら10年近くも前から関係者に接触し実際に監督が生前のリトビネンコ氏にインタビューし、ロシア政府や秘密警察などが様々な事件やテロのでっちあげをしていた事を聞き出しているのが大きな特長で、一層リトビネンコ氏の暗殺と言う事件が見てる我々にリアルに伝わってきます。(アンドレイ・ネクラーソフ監督は何と病室まで付きそってる!)

また名指しでプーチン大統領始め 実際の閣僚などの裏の顔の仕事を暴露したり、プーチン政権がチェチェン侵攻のためにテロをでっち上げだとか、そしてアパート爆破事件やあの体育館爆破事件が国によるヤラセで、あの体育館事件の犯人の一人はプーチン政権で働いていると言う証言が出たりして、知らなかったような事柄が次々と出てきて「これはロシアでは公開できないな~」と思いましたな。
まさにプーチン政権の“闇”というものがこの作品を通して見え隠れしているかのようです。



また体育館爆破事件の証言をインタビューで語った女性ジャーナリストが後に殺害されたりして、まるでドキュメンタリーなんだけどサスペンススリラーを見てるかのようで、収録された証言は過去に撮影されたものだとはいえ、リアルタイムサスペンスのように現実的な怖さを感じる。
ホント下手なサスペンス映画よりもズッ~と恐い映画ですね・・・ほんとにプーチンに逆らう者は実際に死んでるんやから・・・

実際どこまで真実かは定かではないが、しかし全て嘘でないとも思います。
リトビネンコ氏がポロニウム210と言う放射物質を飲まされると言う特殊な毒で殺されたと言うだけでも、ただならぬ連中が絡んでそうだからね~



☆☆☆☆☆ 2008.3.6(木) 第七藝術劇場  16:40 4列目

「U.M.A レイク・プラシッド2」

2008-03-07 01:58:09 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
“半額クーポン未公開映画十番勝負”第10弾 最終戦

最後の1本は劇場公開された「U.M.A レイク・プラシッド」の続編です。
UMA=未確認生物ということだが、結局はデカいワニだった前作ですが今回も続編ってことでやっぱりデカいワニの登場です。

静かな湖に再びあの巨大ワニが猛威をふるう今作は、有名な俳優は出てないけど、CGのやや甘いワニが数匹出てきて人間どもを食い散らします。
結構ゴアなシーンもあるし、水着ギャルやトップレスのお姉ちゃんも登場して、キッチリとワニの餌食になるお約束の展開は巨大生物パニックの王道です。
襲われるべき奴がキッチリ襲われます・・・また生き残るべき人間はキッチリ生き残るという先が読める映画だが意外と楽しめたな~

また数匹出るワニのやっつけ方もそれぞれ違ってて良かったですね。
まぁ、呆気ないやっつけ方もあったけど・・・

未公開映画10本見たけど最後のこの映画が一番まだマシでしたね。
1勝9敗ってとこかな~
次回の半額クーポンの時に雪辱を・・・ってもうしませんよ!



☆☆☆

ああ~懐かしの映画館!!!

2008-03-06 01:14:17 | その他
先月のハロウィンのライブ見てからハロウィンのCDを中古で探しに何気にBOOK OFFを覗いてみると、色々ありました過去の作品が・・・で、ついで古本のコーナーも立ち寄ると、何と横溝正史の「八つ墓村」の文庫本が・・・もちろん決して「八つ墓村」の文庫本が売られていてもまったく不思議ではないんですが、実は小学生の頃「犬神家の一族」の映画を見て以来、小学生ながら横溝正史にハマリ、角川から出てる金田一耕介関連の小説はほとんど読みました。
そして今回発見した「八つ墓村」の文庫本の表紙のデザインが、小学生当時に持ってた時代の物だったんでついつい懐かしく手に取ってしまった次第です。

何気なく中を開くとチラシが1枚挟んでありました。



↑チラシの表と中身・・・文庫本の値段も安い

当時、「犬神家の一族」が映画化されたことにより「横溝正史フェア」なる企画が角川でしていてその宣伝&映画の広告のチラシなんですが、裏面に「犬神家の一族」の公開される北は北海道、南は九州、沖縄までの劇場名の一覧があるではないか・・・

関西地区を見てると今は無き“梅田劇場”、“なんば東宝”、現アポロシネマ8のスクリーン1である“アポログリーン”などの懐かしい名前の中に“生野電気”の文字が・・・思わず心の中で驚嘆した「おおお~電気館やんけ!!!」(何故かチラシには“館”の文字が抜けてるが)

生野区にあるホント商店街の外れにある街中の映画館。
子供の頃とにかく子供向け番組の映画はここへ連れて来られたもんでした。
当時住んでたアパートから徒歩で15分ぐらいでしたかね~東宝系の劇場なのかどうかは今では謎ですが、でも松竹の映画もやってたぞ~

夏や冬休みになるとここでは子供向けの作品が公開され「東宝チャンピオンまつり」でゴジラの映画なんかよく見にいったな。
小学校に劇場のおじさんが来て校門前で割引券を配ってたし、かすかな記憶では終礼のホームルームで担任も配ってた事あったぞ・・・学校とつるんでたか?

もう閉館して何十年も経ちますが、この生野電気の文字はもう今は見ることは無いと思うと、この「八つ墓村」の文庫本に挟まれたチラシが実に貴重な資料に見えてきて・・・買ってしまいましたよ・・・「八つ墓村」・・・本そのものより中の折込チラシ目当てで!



↑懐かしい生野電気の文字が・・・館の文字が何故か抜けてる・・・もしかして正式には館は付かないの?

しかし横溝正史の探偵小説読んでたのが小学校6年頃だから、いい大人になった今に読むとまた印象が違うんだろうな~
子供心に理解出来なかった部分も多々あるだろうから、今見たら違った見方して面白いかも?一回読んで見ようかと思います。



「奪還2.0」

2008-03-05 01:08:34 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
“半額クーポン未公開映画十番勝負”第9弾

あのスティーブンセガールの「奪還 アルカドルズ」の続編だそうですが、主演が人気プロレスラーのストーンコールドことビル・ゴールドバーグ!
ここは元WWE世界王者の大暴れを期待しましょう!

クルプト扮するトゥイッチは、クライトンという厳しい刑務所に入所させられたが、そこは2つのギャング団がいがみ合う恐ろしい場所だった・・・トゥイッチはバークという大男がどちらの組織にも属していないことを知り近付こうとするが無視され、その後恋人と面会し個室で逢う約束をする。
そして同じ頃にバーグにも娘が面会に来るが、そんな時刑務所内で大暴動が起きてバーグの娘とトゥイッチの恋人が人質に取られてしまう・・・

まさにその後は人質を奪還するためバーグとトゥイッチが戦いを挑んでいくんだが、やはり期待される見せ場はゴールドバーグの暴れっぷりでしょう!
たしかに途中レスラーらしくラリアットにストンピング、そして18番の得意技スピアー(わざわざ間合いをはかり助走つけてかましてくれる・・・)まで披露してくれるサービスはあるものの、やや不発気味かな~?
もっと大暴れしてほしかっかな~

主演がビル・ゴールドバーグだけど、見方によればクルプトが主役とも取れないこともないので、その辺は中途半端な感じなキャスティングですね。
ここは一つビル・ゴールドバーグのワンマン映画のようにハチャメチャに暴れて欲しかったな。

また映画そのものはなかなかテンポもよく見やすいんだが、盛り上がりどころがイマイチとハッキリせず、「あ~ここがクライマックスなんやね・・・」と遅れて気付いてしまうような感じでした。



☆☆

No.022 「ガチ☆ボーイ」 (2007年 日本 120分 ビスタ)

2008-03-05 00:43:20 | 2008年劇場鑑賞
監督 小泉徳宏
出演 佐藤隆太
    サエコ
    向井理



今年初のMOVIX堺での映画鑑賞ですが、土曜日って事で夜ちはいえ人が多いですね。
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の上映スクリーンから続々と人が出てきます。
私が今日見るのが邦画で「ガチ☆ボーイ」と言うプロレス青春グラフティー。
予告を見た時から面白そうだったんで初日のレイトショーを見てきました。

(あらすじ)

大学生の五十嵐良一(佐藤隆太)は突然プロレス研究会に入部するが、何でもメモを取る割に学生プロレスで一番大事なこととされる“段取り”を覚えられずにいた。
そんな中、商店街でのデビュー戦を迎えた良一は、段取りを忘れたために本気でガチンコの試合をすることになるが、それが観客にウケて一躍人気レスラーになる。



これは予想どうり面白い映画でしたね。
主役の佐藤隆太の持ち前の明るいキャラが実に利いていて、その明るさの中にある悲しい過去と辛い現実・・・上手く表現していたと思います。

記憶障害というハンディを背負い、それを周囲に隠しながら学生プロレスを続ける主人公だが、障害のことを周囲に悟られないようにするため、ひたすらメモを撮り、翌日思い出せるように常に周囲の人たちと自分の写真を撮ろうする姿はユーモラスでありながら少し悲しい・・・ことプロレスには段取りという大事な物があり、それを覚えれないためにドラマは大変な方向へ話しが進んで行くんだが、スクリーンから溢れんばかりの明るさが滲み出て暗さがほとんどない。
終って見れば前向きに元気になれる映画ではないでしょうか?

周囲のキャラたちも個性的で、特にレスラー仲間の個性的な面々がいいですね。
リーダーのレッドタイフーン、新日本プロレスの蝶野正洋がモデルかのようなデビルド黒、いかにも女子レスラー風のコケティッシュ谷・・・そして悪役的扱いのイケメンタッグチームのシーラカンズ(決めポーズはスタイナー兄弟やな)プロレスファンなら何となく頷ける部分もあり、そこらへんも楽しかったですね。
また、個人的に初めて動いてる姿を見るサエコさん・・・女優やタレントというより“ダルビッシュ嫁”という印象しかないが、元モー娘の石川梨花みたいな顔やな・・・それとアニメ見たいな声ですな~



新崎人生が監修したプロレスシーンはよく出来ていて、特にラストのレッドタイフーン、マリリン仮面組VSシーラカンズのタッグマッチはキッチリと“プロレス”になっていていいですね~ そこに涙と感動のドラマが集約されて・・・正統的なスポ根風クライマックスに、久々にプロレスが見たくなったぞ!



☆☆☆☆ 2008.3.1(土) MOVIX堺 シアター3 22:50 H-11

「ロスト・ヴォイジャー」

2008-03-04 02:34:29 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
“半額クーポン未公開映画十番勝負”第8弾

いよいよ残り3番・・・今回はSF映画です。
前夜TVが壊れた為パソコンでの鑑賞です・・・

地球と同じ環境の惑星を探索するミッションを与えられた宇宙飛行士たちだが、冬眠中にアクシデントで、ある惑星に不時着しそこで世にも恐ろしいエイリアンと遭遇する。

オープニングから安っぽいCGから始まり、早くもウンザリ・・・冬眠から目覚めた12人の宇宙飛行士はカプセルの中に入ったまま、一人ずつエイリアンに襲われてカプセル越しに何だかんだと議論をする・・・まさかこのままの体勢のままで映画終るん違うやろな?
このカプセル内のシーンが結構長いのでそんな不安も出てきましたが、無事カプセルからも出て、エイリアンたちと暗黒の惑星で暗視ゴーグルを付けての白兵戦へと後半はなだれこんでいきます。
しかしこのエイリアンはまるで“着ぐるみのゴリラ”見たいで迫力も何もあったもんじゃない!
しかも弱い・・・惑星で塹壕を掘ったりしてゲリラ的な戦いをする人類が優位に立つのも頷けます。
もう少しエイリアンたちに迫力あれば良かったんだが・・・着ぐるみが丸判りやからな~

しかし監督&脚本&音楽&出演のマイク・コンウェイさんて何もの?
シーラ・コンウェイって人も出てるけど奥さんかな?
やたらクレジットにコンウェイって字が目に付くのが印象的な映画



☆☆



「スーパーストームXXX」

2008-03-04 02:05:21 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
“半額クーポン未公開映画十番勝負”第7弾

今回は竜巻のパニック映画の模様・・・でも自然災害ではなく人間が宇宙にしか存在しないと言う物質の分子構造を変え、あっと言う間に物体を消滅させてしまう謎の素粒子ダークマタ-の抽出に成功し、これを究極の兵器として利用しようとするが、軍事衛星から漏れ出た物質が地球に降り注ぎ、巨大な竜巻スーパーストームが発生!
これに巻き込まれると高層ビルさえも一瞬で消滅する・・・

このダークマタ-を研究していた主人公(スティーヴン・ボールドウィン)がアクシデントによりダークマタ-に被爆!
何と人間ダークマタ-となり、自在に気候や電磁波を操る能力を身に付けてしまう。

災害パニックというよりSFアクション的な要素が強く、まるでマーベルコミックのような“特殊能力を身に付けてしまったヒーロー”のような物語でした。
このダークマタ-を兵器としてテロリストに売ろうとした悪徳博士も被爆し、ラストは超能力対決の様相を呈してくる・・・
割かしテンポもよくてまずまず何だけど、もう少し巨大竜巻スーパーストームの猛威が見たかったな~ ここ最近の中ではややマシか・・・!?
でも思ってたのとやや内容に相違がありましたね~

ちなみにこの映画の途中で中座して入浴し、続きを見ようとTVのスイッチを点けるや否やバチッ!と鈍い音と共にTVが消えた・・・長きに渡り名作&珍作を映してきた我が家の“メインスクリーン”であった32型ワイドテレビ(ブラウン管)が終焉した瞬間でした・・・
思わぬ映画でTVが壊れたもんだ・・・「スーパーストームXXX」が遺作やね。
我が家もついにハイビジョン時代に突入か!?

しかし壊れたブラウン管TVはほんとただの箱やね~処分がまた大変や・・・これこそスーパーストームで消滅させて欲しいわ



☆☆




No.021 「L change the WorLd」 (2008年 日本 128分 ビスタ)

2008-03-03 01:59:00 | 2008年劇場鑑賞
監督 中田秀夫
出演 松山ケンイチ
    工藤夕貴
    福田麻由子



布施ラインシネマ10はその名の通り10スクリーンあるシネコンなんですが、北館と南館の2箇所にわかれていて 商店街にある南館の10番スクリーンがキャパが一番デカイんですね。
あまりこのスクリーンは当たらないんですが、今回はヒット作「L change the WorLd」って事で、久々にこの10番スクリーンにあたりました。
天井の高い館内はもうシネコンというより昔ながらの劇場的なスケールで、何と言ってもシネコンらしからぬ2階席があるというのが凄いですね。
まぁ~普段は開放していないようだけど(混雑時に入れるんでしょうね)

(あらすじ)

名前を書かれた人間は必ず死に至る“デスノート”を駆使して犯罪者を粛清、新世界の神になろうとした“キラ”こと夜神月の野望を阻止するため、天才的な頭脳で応戦したL(松山ケンイチ)。
しかし、キラ事件の解決には、Lにとって多くの代償が伴った。
そんなLの前に、彼自身が解決しなくてはならない難事件が立ちはだかった。



「デスノート」のスピンオフとして作られたこの作品。
スケールだけで言えば本家「デスノート」より大きいストーリー展開ですね。
冒頭からウィルスによるパニック映画見たいな展開で始まり、いきなり「デスノート」とは全然タッチの違う展開に「これからどうなんの?」って感じの始まり方が意外でした・・・正直ストーリーはほとんど知らないで見てました。

今回は松山ケンイチ扮するLが主人公ってことですが、「デスノート」とは打って変わって、結構行動派な所を見せてくれます。
「デスノート」ではほとんだ室内から動かない、昔風で言うところの“安楽イス型の探偵”でしたが、今回は猫背を伸ばして(?)外に飛び出し、子供連れで街名を逃避行!
チャリンコで長距離ツーリーングなんかしてしまいます。
ラストに到ってはもう007張りの大活躍に「デスノート」のLのイメージとは随分違うのが個人的にどうかなと・・・スピンオフ1作目はあの陰気なイメージで通して欲しかったな~と言う気もしないでもないですね。

しかし松ケン君のLはもう当たり役ですね~ 彼意外にこの役をする人は見当たらないですな。
また脇を固める俳優陣もなかなかいい役者さんが揃ってます。
国際俳優としては渡辺謙よりもキャリアのある工藤夕貴は貫禄の芝居してるし、意外と良かったんが高嶋政伸・・・珍しく悪役を演じてるんだけど結構板についてるんですね~
目元が少しケロイドがかかった感じは何か007の悪役で出てきそうな雰囲気で新境地を見せてくれた感じです。



また鶴見辰吾も出番少ないけど、体当たりの芝居を見せてくれます・・・もう笑ってしまうほどの壮絶な死に様はまさに「リング」の中田秀夫監督ならではの演出?
ただ南ちゃんはチトいただけないかな~
後、「デスノート」関連の主要キャストもチラッと登場。

事件としてはキラ様事件より遥かにこちらの方が大事件で、ウィルス&航空パニックのような展開や、街中をクレープ屋の車が大暴走!更にラストは007ばりにLが活躍したかたと思うと、危うく「大陸横断超特急」(「フライングハイ」でパロッてたネタ)見たいになりかけたりとハリウッド映画の要素も感じられた・・・



☆☆☆ 2008.2.28(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ10 19:00 H-16