MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.002 「バンク・ジョブ」 (2008年 110分 シネスコ)

2009-01-10 00:27:54 | 2009年劇場鑑賞
監督 ロジャー・ドナルドソン
出演 ジェイソン・ステイサム
   サフロン・バロウズ
   リチャード・リンターン
   



お正月気分もすっかり世間は抜けいつもと変わらない、バタバタとした街の風景が戻ってきました。
映画館やシネコンは正月映画がまだ上映されてますが、今日は取りこぼしそうだった作品「バンクジョブ」の鑑賞。

主演がジェイソン・ステイサム・・・期待してた「デスレース」が呆気なく年末前に上映が打ち切られ見逃してしまってたので、思わぬ作品でジェイソンの映画を見ることになりました。
上映開始ギリギリに飛び込んでの鑑賞の為に前から2列目での鑑賞です・・・予告編がない上映はギリギリの時は焦りますね~



(あらすじ)

1971年、イースト・ロンドンで中古車店を営むテリー(ジェイソン・ステイサム)は資金繰りに頭を悩ませていた。
そんなある日、彼は昔なじみのマルティーヌ(サフロン・バロウズ)から銀行強盗の話を持ちかけられる。
早速彼は仲間のケヴィン(スティーヴン・キャンベル・ムーア)とデイヴ(ダニエル・メイズ)に相談し、実行を決める。

実際にイギリスで起こった銀行強盗を描かいた作品のようですが、この事件のことは私はよく知りませんが実に映画のような事件があったもんですね~
逆に言えばまさに映画になるためのような事件ですね。
二転三転する展開やサスペンス一杯の強奪劇などまるで犯罪映画の脚本どうりに事件が起こったような感じ・・・だからなおさら面白いですね~
普段は気取ったお偉方も一皮むけば・・・ってとこがまた面白いし、これが実話ってのが更に爽快ですね。

昔馴染みの女に銀行強盗を持ちかけられ、その話に乗るジェイソン・ステイサム以下の強盗団の顔ぶれが、「オーシャンズ11」のような切れ者の男前たちでなく、そこら辺のオッサン見たいなとこがいいな~
もちろん、強面のステイサムも独特の存在感をスクリーンからアピールしてくれますが、ただ今回は「トランスポーター」や「アドレナリン」のようなアクションはほとんど封印!
家庭を大事に思う良きパパであり、また昔の女に疑惑を持ちながらも少し感情が揺れる微妙な心境の中、銀行の地下にせっせっと穴を掘るという男気一杯の兄貴を演じていて、これが中々いい味を出しております。



こう言うストーリーだと派手なアクションやカーチェイスなどを入れたくなるところだけど、実録モノという部分はあるにせよ派手さにこだわらない脚本がいいです。
テンポも良いし新年からいいもの見つけた感じでよかったです。
今年は一般的なロードショー作品の影に隠れた、こう言う良質な作品を拾って行きたいと思います。



★★★★ 2009.1.8(木)シネマート心斎橋 スクリーン1 16;30

No.001 「ウォーリー(日本語吹き替え版)」(2008年 103分 ビスタ)

2009-01-04 00:30:47 | 2009年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・スタントン
出演 ベン・バート
   エリサ・ナイト
   ジェフ・ガーリン



早くも今年度の1本目です。
2009年もたくさんの映画を見たいと思いますが、まずは昨年見れなった正月映画。
正月も3日目とあって繁華街は結構賑わってますが、このアポロシネマ8はレイトショーって事もあるかも知れないけど、お客さんがまばらです。
その作品がピクサーアニメの「ウォーリー」です。
今回は日本語版での鑑賞です。

(あらすじ)

西暦2700年の地球。宇宙に逃れた人間が残したゴミを、700年もの間片付け続ける“地球型ゴミ処理型ロボット”WALL・E(ウォーリー)。
ある日、地球にイヴという名のピカピカのロボットが現れた。
ずっと孤独だったウォーリーはイヴに恋をするが、イヴが宇宙船にさらわれてしまい……



新年最初から見た映画がアニメ映画なんですが、評判通りのなかなか良い映画でしたね。
この映画はロボットであるウォーリーとイブのラブストーリーですね~
それも純なウォーリーの恋物語・・・ウォーリーとイブはロボットなんですが、ロボットと感じさせない感情表現が画面から伝わってきます。
ほとんどセリフも無いのに、ロボットながら喜怒哀楽が感じられる表情がまたいいし、人間が演じる以上に2人(2体?)の純な心象が感じ取られます。
特に手を握りあう事に互いに(特にウォーリーは)執着する姿は金属のロボットなのに実に人間的な感情にも感じられ、特に手を重ね合う場面に温もりのようなものさえ感じます。

また荒れ果てた無人の地球と、生き残った人類が暮らす宇宙船での生活の対比が皮肉めいてますね。
コンピューターにある意味管理された不自由の無い快適な生活を送る人類は、歩くこともなく座ってるだけで何でも出来てしまう・・・その為に皆、メタボになってブクブク太り、歩くことすら忘れてしまっていると言うのが、実際に今の現代人のなれの果て見たいに感じます。



地球に帰還する決心をしたメタボな船長が自分の足で立ち、歩こうとするシーンに流れるのが「2001年宇宙の旅」の曲ってのがまた上手く出来てます。
「2001年宇宙の旅」では猿が人間へと進化するシーンに使われるこの曲がこのシーンで使われるのは、やはり一度地球を捨てた人類がもう一度ゼロから再生しようとする姿と、猿から人間へと進化し地球を支配していく姿とかぶって見てしまいますね。

ウォーリーとイブの純愛物語の奥に、現在の地球に置ける様々な問題をテーマに取り入れた作品だが、決して教訓めいた難しいことは無く、ファンタジックにそして笑いありスリルありのエンターティメントな作品になってるのは、さすがピクサーアニメの真骨頂ですね。



★★★★ 2009.1.3(土) アポロシネマ8 スクリーン4 21:00 E-11

2008年度ベストテン発表

2009-01-01 21:37:45 | ベストテン
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

新年恒例の2008年のベストテンを発表したいと思います。
勿論、恒例のワースト5も同時発表いたします。
昨年は劇場で見た映画は105本と例年より20本ばかり少なくやや不本意でしたが、その中からのベストテンとワーストは選出にやや困難さありました。
まぁ特に抜けた作品もなくこじんまりしたベストテンになりましたが、さてさて・・・まずはベストテンから



第10位 「いつか眠りにつく前に」



人生について色々と考えさせてくれる映画。
この映画がベストに入ることについつい年齢を感じてしまいます。
ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープ、グレン・クローズとベテラン陣にクレア・デインズ 、トニ・コレットと若手女優らが見事な芝居を見せてくれました。
友情は何年たっても不変なものだと教えてくれる佳作でした。
ま、 ベストにはこういう作品も入れとかないとね(後で出てくるのは趣味が偏ってるしね・・・)



第9位 「ブラックサイト」



個人的な好みが出てしまいましたサイコサスペンスで、拉致して監禁された被害者をウェブサイトで生中継し、しかも画面上に掲示されるアクセス数のカウントとともに薬物が増量されていく・・・つまり見る人間が増えるほど被害者が死に近づくという、人間の好奇心とネット社会の現代を逆手に取った恐ろしい物語。
ダリオ・アルジェントも似たような映画を作ったが、完成度と面白さは断然こちらに軍配!



第8位 「勇者たちの戦場」



イラク戦争をテーマにした作品で、戦争シーンより帰国した兵士のその後を描いた映画で、ハッキリ言ってここ数年見た戦争ものではベストワンと言っても言いぐらいの作品。
戦争に行った者しかわからない苦悩や挫折・・・結局それら理解してくれるのは同じ体験をした者たちだけ・・・もちろんそんな帰還兵の家族にも同様の苦悩があったりすると言う部分までも描いた傑作・・・天六ユウラク座奇跡の1本か!



第7位 「ヒルズ・ハブ・アイズ」



関東では2007年の公開だけど関西は2008年の正月第2弾での上映。
噂どうりのスーパーバイオレンスホラー!オリジナルの「サランドラ」を遥かに凌いだスーパーリメイクはまさに21世紀のホラー映画の新たなマスターピース誕生と言ってもいいでしょう!(ハイ、完全に好みが出た選出ですね~)



第6位 「バンテージポイント」



大統領暗殺の瞬間をあらゆる角度から見せてくれる、リバースムービー!
何度も同じ場面を様々な見地から繰り返して出てくるのに、飽きることなくドンドンと画面に引き込まれるテンポもいいけど、個性派フォレスト・ウェテカーや売れっ子「LOST」のマシュー・フォックスらに負けじと久々のデニス・クエイドが頑張ってるのがよかった。



第5位 「ダークナイト」



バットマン新シリーズの第2弾。
しかし主役のクリスチャン・ベールのバットマンより悪役ジョーカーを演じた故ヒース・レジャーの壊れた芝居が素晴らしい!
悪役をメインに持ってきたかのようなこの映画、ありきたりのアメコミヒーロー物にはない重厚な世界観が感じられるシリーズ最高傑作・・・かもよ?



第4位 「ミスト」

スティーブン・キング原作のホラー映画。
街を襲った謎の怪物から逃れるのにショッピングセンターに閉じこもった人々がドラマの中心。
脱出を試みる者が居れば、当然反対する者も出てくる・・・そんな人間の葛藤や嫌らしさ、そして勇気などを描いたモンスターパニックシュチェーションドラマ
何と言っても本年度一番の衝撃エンディングが必見!





第3位 「28週後・・・」



前作「28日後・・・」の続編だけど今作の方がはるかに面白かった。
今や定番になってきた走るゾンビだが、集団で全力で追いかけてくるスピード感はスリル満点で、軍隊VSゾンビ軍団の市街戦さながらの攻防も終末感がって良い!
何といっても妻がゾンビに襲われ助けを求めてるにもかかわらずスタコラ逃げ出すR・カーライル旦那の薄情さがかえってリアル!?



第2位 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」



評判の英国産コメディが晴れて劇場公開。
しかも期待通りの作品で、鑑賞後スグに本年度ベストテン当確しました!
都会から来た超優秀警官と田舎のノンビリした警官との温度差が面白いし、サイモン・ペッグとニック・フロストのキャラの違いが更に笑わせます。
パロディ映画で終わらずテンポよくストーリーもしっかりした本年度のベストコメディ!



第1位 「ランボー 最後の戦場」



おいおい1位がランボーかい?!と思われそうだが、
一昨年ロッキーを復活させてまずまずだったけど、今度はあの過酷な戦場にジョン・ランボーが復活・・・年齢的にこの映画はチョイ無理あるかな?
と思ったらたしかに全盛期ほどの動きはないにしても、その殺戮スキルは大幅増量!とにかく五体満足で死ぬ悪党が皆無なそのジェノサイドぶりにスッキリ爽快!
人間は歳を取ると残酷になるのか・・・?



2008年度ベストテン

1.ランボー 最後の戦場
2.ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
3.28週後・・・
4.ミスト
5.ダークナイト
6.バンテージポイント
7.ヒルズ・ハブ・アイズ
8.勇者たちの戦場
9.ブラックサイト
10.いつか眠りにつく前に

次点 暗殺・リトビネンコ事件(ケース)

う~んほんと好みが出たベストテンでしたね~
続いて今度はワースト5です。
さて今年もやらかしてくれた映画は果たして・・・?



第5位 「NEXT ネクスト」



割と鳴り物入りで宣伝されてけど全然退屈な映画でした。
2分先が読める特殊能力を持った男の話ですが、気がつけば途中からそんな事どうでも良くなってる。
ニコラス・ケイジよ仕事選べ!



第4位 「シスターズ」



ブライアン・デ・パルマ監督の初期の作品「悪魔のシスター」のリメイク
でもその分期待してしまったのが大きな過ちでした。
ラストの姉妹の後姿が女装した男に見えて仕方なった・・・それしか印象なし



第3位 「スターシップトゥルーパーズ3」



ますます失速のシリーズ第3弾は1作目の主人公リコが帰ってきた!
かと言ってキャスパー・ヴァン・ディーンが再登板したぐらいでは落ち目のシリーズを救える訳もなく、序盤のバグの襲撃シーン以降はまったくトーンダウンで目も当てれない。



第2位 「252 生存者あり」



う~ん相変わらずツッコミ満載の和製パニックムービー
公開中の作品ながら堂々のワースト入り!



第1位 「スピードレーサー」



原作「マッハGO!GO!GO!」とはまったく違う次元の映画になってしまった。
カラフルな色彩にフラッシュしまくる光線、そこをCGレースカーが変幻自在に走りまくる・・・それを暗い劇場で見るんだから決して目にはやさしくない有害ムービー(笑)
監督のウォシャウスキー兄弟もまだまだマトリックス後遺症が残ってるのかして、もうハチャメチャ!



ワースト5

1. スピードレーサー
2. 252 生存者あり
3. スターシップトゥルーパーズ3
4. シスターズ
5. ネクスト



さてさて今年はどんな映画が見れるでしょうか?
昨年以上の本数は行きたいと思いますがね~
2009年の映画観賞まもなくスタートです!