ブックオフで108円
先に読んだ「サトリ」は「シブミ」の30年後に書かれた前日談だった。
今回のは「追われる男」の43年後に同じ作者で書かれた後日談だ。
サトリは別の作家なので、逆に妙にしぐさや感情表現にニッコらしさを強調していたが、今回のはそういう窮屈さがない。
前日談は歴戦のひとこまを書けば良いが、後日談ーしかも囚われの身からのとなると、それなりの展開舞台が必要だ。
戦禍の東ヨーロッパ南部をナチの監視網をかいくぐって行く逃避行のお話だ。何かとバタバタして、物語に深く入り込めなかった。
引っ越しを控えているので、仕方ないか〰。