20年前に書かれたアメリカの法廷ミステリーだ。
映画のシーンを活字にしたような細かい描写が特筆だ。

なかなかの長編だが、読書の醍醐味はこう言う描写を楽しむところにもあることを教えてくれる。
第一章 60年代のアメリカの高校生活が描かれ、要所に音楽が流れてる
エルビスプレスリー クライニング イン ザチャペル 聴いてみるとバラードなんだな。
アレサ・フランクリン リスペクトが卒業ダンスパーティーで演奏と言う場面があり、ユーチューブでアレサ・フランクリンを検索したら7000万回も再生されていた。 ノリのいいソウルだ。 ちょうど、アレサ・フランクリンが死んだと言うニュースが流れたばかりだ。~ついでに、21日の日経の文化欄にも リスペクトが取り上げられていた。 黒人差別もキングの暗殺も、本作で取り上げられている。
ともかく、高校時代の回想だから、音楽は欠かせない。
2章からは、法廷ミステリーが始まる。藪の中から答のヒントを探し出だす〰、このプロセスを楽しむ物語。
本編は、主人公と悶々と悩むのを共有する。
少し前に読んだ 暗闇の終わり を思い出した。
下巻は、法廷劇だ。 陪審員制度は、真実ではなく、陪審員に 有罪か無罪かを判断させるための 印象の工作、思考を当方に向けさせるための駆け引きなんだな。
しかも、証人喚問で得られる証言が、もしかしたら弁護人自身の想定外もあり得ると言う、カードめくりの様な部分もある〰これが醍醐味なのかな。
しかし、そこらのおっさんやおばさんに、殺していないと言っている非道徳な男が、殺人罪に問えるか判断させるなんて、この制度は無理が有りそうな気がするが〰。
結末は、やっぱり、と言うものだった。 判事補から28年前の資料を見せてもらう、そういう関係を築くための裁判のバトルだったか〰。
最後の落とし前は、ようやく苛立ちと不快感から解放させてくれました。
2冊で216円、イヤー楽しませてくれました。