上下2巻の長編だが、サクサク読めた。
当代最高のハードボイルドと言われる ハリー・ボッシュ-シリーズだ。といっても、僕は本作を手に取るまで知らなかったなだが➰。
定年延長をして、自分の流儀で業務を遂行する殺人課の敏腕刑事。ハードボイルドというと私立探偵というのが多いのだが、退職金をもらった後に再就職した身分なので、自分の流儀が貫ける。 僕も退職金もらった後の嘱託余生だが➰。
妻とは離婚し、2年前に彼女が死んで、当時13歳の娘を引き取った。気楽な独り者が、思春期の娘と共同生活を営んでいる。
妙にこだわった感想や行動様式がないからか、さらっと主人公に移入できた。
物語は、絞殺死体に付着した8歳の少年の血痕
主人公に嫌悪感を持つ市会議員の息子の死、2つの事件解明のなかで繰り広げられる。
上巻の150ページを過ぎた辺りから、物語に引き込まれていた。久しぶりの夢中➰。
子供はわれわれの心だ➰いいセリフだ。
市会議員が権力者として書かれているが➰日本ではイメージ出ないな。やはり、公務員は議員に弱いのか?
ロスの市議会議員数51 東京都議会議員数 23区内 70名
でも、権威と権限は違うのだろう。
2つの事件がどう絡み合うのかー政治の駆け引きね➰
警察物、良かったな。
読後には、チェット ベーカーを聴くか