相楽総三は実在した人物らしい。
なるほど、相楽総三はドラマチックな生涯だ。北方の幕末物は結構読んだな。
680ページの大作だ
幕末に生きた英傑が、総三の周りに現れ、英傑達同士も絡み合う。エンターテイメントだから何でもありだ。大河ドラマでもここまで都合よく縁を織りなせないだろう。
総三が次郎長の港湾業進出のキッカケを演出したあたりから、読書の深度が増したかな。単なる金持ちの思い込みの道楽息子が、商いの才がある所をみせてくれて、ようやく主人公に感情移入ができるようになった。
西郷は人を駒の様に扱う冷徹な人、勝海舟は人をみんな見下す鼻持ちならないみたいな、次郎長あたりの目線、相楽の感想は〜作者の好き嫌いかも で描かれてるかな。
英傑がみんな人間として素晴らしい人物では面白く無い。 どうも好きになれない個人の好みで描かれるのがいい。偽官軍と烙印を押された側からの景色だから当然か。
毎度そうだが、北方の作品は男を語るのだが、やや、男の思いがくどいと語られ、しつこい、グダグダ言うなよと感じることがあるのだが〜