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今回のお題は、海。実は一日遅れです。
いつもコメントをいれてくださる「もみじ日記」さんのお題。
海ということで、数日前にいった松山から帰りのフェリー。写真はこれを使おうと
思っていたら、あれ？いつだったけと遅れてしまいました。
松山から呉に帰るまでのフェリー。この時の海の様子も思い出はありますが、
近くに見える四国の山。この山をずっと遠くの島から見て育ったのでした。
生まれたのは、映画オールウェイズでやっている昭和30年代。
そして、小学生として海のそばで遊んでいたのが40年代です。
目の前が下蒲刈町三ノ瀬。住んでいたのは蒲刈町向。
一時間に一本のフェリーが行き来して、朝夕の出勤時間帯は30分に一本ぐらいに増えます。
このフェリーこそ、時計替わり。船が行ったり来たりすることで今何時頃とわかるのです。
あるとき、すごいスピードがでるモーターボートが走ってきました。
そして目の前の堤防に止まります。
子供たちは、（オールウェイズ時代のシャツに草履の小学生）めずらしそうに
すごいなぁと近づいてみているのです。
今で言うと、呉から松山に行くときに何度か乗ったスーパージェットを見る感覚ですかね。
船としてはそんなに大きくはないのですが、船の先端部分が浮いて走るスピードが出すぎる
船としては大きなものです。
おーい、坊主。船洗うからこのバケツに水汲んできてくれやとバケツを船から差し出すのです。
これはすごいのぅと喜んで水を汲んでは渡し、船の先端から水をかけていました。
三度ほど運んだあと、手伝ってもらったから乗せてやろうと言われました。
すごいですよね。小学生がモーターボートに乗って、それがすごいスピードで小島あたりを
回ってきたのです。
今の時代、見ず知らずの大人と子供がこんな関わりはしないのです。
しないというよりできなくなっていますね。
そして、大人になってから思うのです。
ボートを洗うから水を汲んでくれ。あれは帰ってからやればよかったことで、
このあとも走るのですからその時じゃなくてよかったんじゃないかと。
子供を船に乗せてやる理由を作ってくれたんじゃないかと思います。
田舎でしたが、いつも大人の視線がありました。
海でなくなるようなことは全くありませんでした。
大人もどこの子ということ関係なく、みていてくれて注意もしてくれて
誰がどうしているというのを気づかれていました。
海とは、
みんなの交流の場だったのです。
両親は遅くまで仕事をしていたので、家にいるとさみしい、海に行くと誰かが見ていてくれる。
それが海です。
フェリーが残っているのはありがたいですね。
スローな時間。これが今の時代もいるような気がします。
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