世界とともに平和に生きるためにシンプルな生き方を語り、「行動する仏教」の提唱者として知られている、ベトナムの禅僧、平和活動家、ティク・ナット・ハン師
東北大震災にティクナットハン師からのメッセージです。
親愛なる日本の友へ
今回の悲劇で亡くなった多数の方々のことを想う時、ある意味で自分自身もまた、部分的にではあれ、死んだのだと強く感じられます。人類の一部の苦しみは、全人類の苦しみです。また、人類と地球はひとつの身体ですから、その身体の一部に起きていることは、全身にも起きているのです。
今回のような出来事は、私たちの生命に限りがあることを思い出させてくれます。また、いちばん大切なことが何かを思い出させてくれます。それは、互いを愛し合い、助け合うことであり、こうして生きている一瞬一瞬をありがたく生きること。それが亡くなった人々へのために私たちができる最良のことです。私たちは、自分の内でその人々が美しく生き続けられるように、生きるのです。
フランス、そして世界各国のプラムヴィレッジ瞑想センターの兄弟姉妹たちは、日本の皆さんのためにお経をあげ、平和と癒しと保護のエネルギーを送り続けています。
私たちの思いは皆さんとともにあります。
助け合うこと、絆 これが来年より強く意識されるでしょうか。
新しい年を迎えられることに感謝します。