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戦後日本の言論界の「英雄」だった渡部昇一氏

2017年04月19日 07時04分18秒 | 日記

戦後日本の言論界の「英雄」だった渡部昇一氏

戦後日本の言論界の「英雄」だった渡部昇一氏

 

 

上智大学名誉教授の渡部昇一氏が、心不全で亡くなった。謹んで哀悼の意を表し、安らかな旅立ちをお祈り申し上げたい。

 

渡部氏は1930年、山形県鶴岡市に生まれ、上智大学へ進学。ドイツ、イギリスへの留学を経て、日本に帰国し、同大学の英文科講師として働き始める。日本エッセイストクラブ賞を受賞した著作『腐敗の時代』をはじめ、生涯の著作は700冊を超える。

 

渡部昇一氏は、英語学者であると同時に、戦後日本の保守系の論客として、この国の世論に大きな影響を与えてきた。改めて、その功績を振り返りたい。

 

戦後の日本は、GHQの占領政策もあり、「日本は戦争犯罪を犯した」という自虐史観を植えつけられた。当時、勢いのあったソ連や中国などの無神論・唯物論国家の主張が日本でももてはやされ、学問の世界では、社会主義・共産主義国家の樹立を理想とするマルクス経済学を支持する左翼系言論人が主流だった。

 

 

(1) 戦後の誤った自虐史観への打ち返し

そんな中、渡部氏は数少ない保守系言論人として健筆をふるった。特に、朝日新聞との間で、歴史問題をはじめとして事実に基づく正論を訴え続けたことは著書『朝日新聞と私の40年戦争』にもまとめられている。

 

朝日新聞が、文部省の教科書検定で、高校社会科の教科書に「日本軍が華北を侵略すると」という表記が「進出すると」に変更されたと報じたが、そのような事実がないと知った渡部氏は大手マスコミが報じていない段階で、テレビ番組で公然と発言。実際に朝日新聞の報道は間違いであることが分かり、訂正記事が出された。

 

その他にも、朝日新聞が「従軍慰安婦」という表現を使うと、渡部氏は「従軍の看護師はいたが、従軍の慰安婦はいなかった」と否定。「南京大虐殺」問題についても、現地にいたマギー牧師の証言から「なかった」と主張してきた。2014年に朝日新聞は、証言者である吉田清治氏が従軍慰安婦の強制連行を行ったとした1982年以降の一連の報道を誤報だったと認めた。

 

渡部氏は、戦後否定された日本建国の神話についての著作も積極的に世に送り出した。日本史を論ずる際には、必ず神代の時代から説明を始めた。その影響だろう、最近では、小学校の教科書でも日本神話が取り上げられるようになっている。

 

歴史学者トインビーの「12、3歳までに神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」との言葉があるが、戦後教育で隠された建国の歴史を伝えたことには、重大な意味がある。

 

 

(2) 自助努力の精神や成功哲学の啓蒙

また、渡部氏は、自助努力を重んじたことでも知られる。サミュエル・スマイルズの自助論に登場する西洋人や、幸田露伴、本多静六など、努力によって道を開いた日本人をさまざまな著作で紹介した。代表作『知的生活の方法』では、読書を中心とする知的生活の具体的方法や、知的正直さの大切さを伝え、ベストセラーとなった。

 

渡部氏は、アメリカの成功哲学者であるジョゼフ・マーフィーの成功理論を初めて日本に紹介した人物でもある。大島惇一というペンネームで、マーフィーの翻訳本を出版し、こちらもベストセラーとなっている。

 

いずれも、人々が自らの努力によって道を切り開くことの幸福を、思想として広める、成功者や金持ちに嫉妬し、貧しさの平等を広める共産主義思想から人々を守る防波堤となった。

 

 

(3) 英語学習のすすめ

英文科の教授であった渡部氏は、数々の英語学習方法を提言し、日本の英語学習に大きな功績を遺した。また、単なるコミュニケーションのツールとして英語を理解するだけでなく、英語の学習に異なる意義を見出していた点も特徴的だ。それは、次の言葉に表れている。

 

「英語という言葉は現在"二つの顔"をもっている、という事実をきちんと押さえておかなければなりません。ひとつは、現代社会にあって公用語の働きをなしていること。もうひとつは、重大な古典的著作を含む言語であるということ。この二点が英語の大きな特色といえます」(『英語の早期教育、社内公用語は百害あって一利なし』より)

 

世界の古典を読むことで、自分の生まれ育った国と違う視点を持つことができ、普遍的な価値観を学ぶことができる。その上で自国の意見を積極的に発する国際的な教養人ともなれる。それは、扇動的で偏った思想に染まることを防ぎ、バランスの良い人格をつくる上でも、非常に重要だろう。

 

 

渡部氏は、戦後の日本における言論界の英雄だった

渡部氏は、「戦後日本にはびこる共産主義思想と戦い続けてきた人物」であり、「言論の世界で日本を守った英雄」であったと言える。日本が共産主義陣営の言論に飲み込まれることを防いだことの意義は、後世においてますます大きくなるだろう。

 

これからの時代を生きる日本人は、より強い自覚が必要だ。渡部氏の数多くの遺産を受け継ぎ、戦後の自虐史観、共産主義への幻想から目を覚まし、世界のリーダーとしての責任を果たすべき時が来ている。

 

【関連記事】

2013年8月号 自虐史観を検証する - 新たなルネッサンスへ 大川隆法・霊言シリーズの衝撃3

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幸福実現党が党声明「緊迫化する朝鮮半島情勢を受けて」を発表

2017年04月19日 07時02分28秒 | 日記

幸福実現党が党声明「緊迫化する朝鮮半島情勢を受けて」を発表

幸福実現党が18日、朝鮮半島情勢の緊迫化を受けて声明文を発表した。声明文の要旨は以下の通り。

 

  • 金正恩政権による軍事的挑発がエスカレートする中、政府には、米韓との連携強化はもちろん、中国なども巻き込むことで、北朝鮮に対して実効ある制裁措置で臨み、朝鮮半島の非核化に力を尽くすよう要請する。併せて不測の事態も想定し、抑止力強化を求める。

 

  • 政府には、事態認定や米軍との共同対処に向けて万全の態勢で臨むよう求める。また、拉致被害者や在韓邦人の保護、救出に十全を期すべく、米韓との入念な調整を図るよう要請する。邦人の保護、救出は国家の責務にほかならず、領域国の同意がない場合であっても、自衛権の行使として実行してしかるべきとわが党は考える。

 

  • 北朝鮮の暴発に備え、有事の際の情報周知をはじめ、国民の避難・救援の徹底を図るとともに、化学兵器を使用したテロや武装難民などへの対処にも注力すべき。

 

  • 抜本的な国防強化のためには、戦争放棄や戦力不保持などを定めた憲法9条の改正が必要だが、国防強化には一刻の猶予も許されない中、改憲までの間、憲法前文で謳う「平和を愛する諸国民」とは言えない北朝鮮などに対しては、憲法解釈の変更により9条を適用しないことを鮮明にし、主権国家として国際法上認められる自衛権の行使を可能とするよう改めて提言する。

 

2009年の立党以来、国防の強化を訴えてきた幸福実現党。一貫して「憲法9条改正」「国防の強化」「抑止力の強化」を訴えてきたが、その政策の実現はますます喫緊の課題となってきている。

 

【関連サイト】

幸福実現党公式サイト 「緊迫化する朝鮮半島情勢を受けて(党声明)」

https://info.hr-party.jp/press-release/2017/4371/