市民レポーターの村上由実です。
1月20日は二十四節気の1つ「大寒」。
この時期は1年で最も寒いといわれており、寒気を利用した食べ物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌など)を仕込むのに適した時期と言われているのをご存知でしょうか。
そんな中、私もこの時期毎年恒例で友人と味噌を仕込んでいます。
作る味噌はもちろん「甲州味噌」です!
一般的な味噌が米や麦などの麹1種類を使うのに対し、甲州味噌は米と麦の麹を合わせて作るのが特徴で、山梨県特有の味噌といえるでしょう。
今回は味噌作りの様子をご紹介します。
まずは大鍋を火にかけ、大豆を煮ます。
豆が手で簡単につぶれるまで煮た後、ザルに上げます。
そのまま潰します。まるでモンブランみたい。
潰した豆を冷ます間に、塩と麹を混ぜます。
写真は2種類の麹。左が米麹、右が麦麹。色が少し違うのが分かりますか
塩と麹が混ざったら、潰した豆と合わせ、さらに混ぜます。
通称「飴」と呼ばれるゆで汁を加えながら練り、程よい硬さになったら味噌玉を作ります。
そのまま木樽に投げ入れます。投げ入れるのは空気が入らないようにするため。
入れ終わったら平らにならします。
和紙で表面を覆い、蓋をして来年まで保管します。
「美味しくなーれ」
そして、こちらは昨シーズン仕込んだもの
涼しい蔵で保管していたので、カビはほとんど生えていませんでした。
色がとても濃く、良い香り~
さっそくその日はできた味噌を使ってほうとうを作りました
「てまえみそ」を使ったほうとうは「最高のおごっそう」です
「大寒」の次は「立春」。暦の上では春が訪れることになります
「最高のおごっそう」を食べ、寒い冬を乗り切りたいと思います
2013年12月号 とびだせ!市民レポーター
「伝統の甲州味噌を通して大切な事を次世代に語り継ぐ若旦那」
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/daisuki/reporter/shimin/tobidase/201312.html