◆千塚地区北側コース◆
こんにちは。今年度の市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(67才)です。
私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、
市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。
「甲府市ウォーキングマップ」 ←5月にリニューアルされました!
****コースの紹介****
第2回は、<千塚地区(北側コース)>です。
『甲府市ウォーキングマップ』p25に掲載
① 今回はマップとは異なり、「千塚公園」からスタートにしました。
マップと飲み物を持っていざ出発!!
② 千塚公園の看板から前方の道を直進し、程なく左折、公園横の通りを渡ります。
③ つきあたりのY字路を右折。
④ 正面に「千塚八幡神社」の森が見えてきました!
この道は車通りが少なく、のんびり歩けます。
⑤ 千塚八幡神社を左に見て、T字路を左折します。
⑥ 千塚八幡神社の正面に出ました。立派な石鳥居と山門があります。ちょっとお参り!
この神社は765年に建立され、甲斐源氏、武田家三代の守護神として、徳川家も手厚く加護を加えた歴史ある神社だそうです。
中に入ると十二支燈篭が整然と並んでいました。
境内のちびっこ広場では、近くの保育園の子ども達が鬼ごっこをしており、地元で親しまれている神社のようです。
⑦お参りをしたら、参道の立派な石鳥居をくぐり、山の手通りに向かいます。
街散歩のコースは左折しますが、ここでちょっと寄り道!!
右手にある、創業70年の老舗「村田米菓」。
現在では、県内唯一の手焼き煎餅屋さんだそうです。
⑧お店の中を覗いてみました。煎餅はどれもおいしそうです!
⑨お店を出たら、山の手通りを東の方向へ向かっていきます。
⑩湯村郵便局を通り過ぎ、 北部市民センター信号を左折。「北部市民センター」に向かいます。
⑪北部市民センターでトイレをお借りしました。快く使わせてくださいました。
⑫一息ついたら、北部市民センターの東側の門から出発です。
つきあたりを左折し、200m程歩くと小さな十字路に出ます。
⑬この十字路を左折し、しばらく直進。
住宅街なので車通りもほとんどなく、のんびり散歩ができます。
⑭しばらく行くと右手に「湯志麻稲荷神社」が見えてきます。
この神社の狛犬は、向って左側は毬(玉)を、右側は子を携えています。
中国に赴任していたとき、地元の人から
「中国の狛犬(獅子?)は、玉を携えているのが父で“国家繁栄”を、子を携えているのが母で“子孫繁栄”を意味している」と聞きました。
久々に、中国で見たのと同じ狛犬に出会いました。
⑮湯志麻稲荷神社を通り過ぎ、しばらく歩いたこの十字路(湯村3丁目9)で右折。
坂道を登って行くと、右手に「竹中英太郎記念館」があります。
残念ながら、散歩した日は休館でした。
竹中英太郎氏は、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作等の小説の挿絵画家だそうです。
▲横溝正史『鬼火』の挿絵
(竹中英太郎年譜>鬼火)
⑯さらに進むと道案内板が。ここを左折し「湯村山遊歩道」に行きます。
⑰山道を進み、「湯谷神社」をめざします。
10分くらい歩くと湯谷神社が見えてきます。
(足場が悪いので転ばないようにご注意ください!!)
⑱湯谷神社に到着!
秋葉権現(火伏の神)と、湯村温泉郷の守り神である湯谷大権現を合わせて祀っている江戸時代からの神社だそうです。
⑲ここから階段を下りて湯村温泉通りを横切ります。
⑳道なりに歩いていきます。
㉑「止まれ」を右折し、その後直進します。
この道も車通りが少なく、ゆっくり歩けます。
㉒しばらく歩くと、左側に「加牟那塚古墳(かんなづかこふん)」が見えてきます。
せっかくなので、古墳に登ってみましょう!
古墳頂上からの見晴らしは最高!
ゴールの千塚公園もすぐ目の前です。
㉓コースに戻り、通りを渡ればゴールの千塚公園。
まだまだ元気な方には、一周530mの遊歩道があります。
㉔ゴール! 今回は5,400歩でした。
この日は公園のベンチに座り、村田米菓さんで買ったお煎餅と持参したお茶で休憩をしてから帰路に着きました。
****コースのお楽しみ紹介****
千塚八幡神社の近くにある手焼き煎餅の店「村田米菓」。
創業70年で、現在は2代目の奥様が店を営んでいました。元気印の気さくな奥様です。
最近2代目が亡くなって煎餅の「焼」ができなくなり、止む無く草加の煎餅屋さんに依頼しているとのこと。“いずれは後継者に煎餅を焼いてほしい”と話されていました。
煎餅はどれもおいしそうです。
味を付けていない「素焼煎餅」や「富士の石」という珍しいお菓子もありました。
皆さんも、街散歩のついでに味わってみてはいかがでしょうか。
村田米菓さん、ごちそうさまでした!!!
****見所その1「千塚八幡神社」はすごい神社!!****
千塚八幡神社は、神護景雲3(769)年(奈良時代)に創建されたそうです。平安時代には甲斐源氏の守護神に。武田信虎公を始め三代にわたり武田家の守護神としても守られ、その後、徳川家もこの神社を大切にしたそうです。
拝殿の前には、十二支燈篭が並んでいます。拝殿に向かって左側先頭が「子」、右側先頭が「牛」、その隣が「虎」「卯」「辰」「巳」「午」、左側後ろ側から「未」「申」「酉」「戌」「亥」と並んでいます。
この神社の狛犬は、左は子どもと毬を携え、口を閉じ、右側は子どもを携え、口を開けていました。
ちなみに「甲斐武田氏発祥の地」は茨城県ひたちなか市だそうです。
私は武田姓なので、一昨年行って来ました。
****見所その2「加牟那塚古墳」は東日本第2位の円墳!!****
およそ1,500年前にできたといわれている加牟那塚古墳。
「加牟那塚」は、アイヌ語で“神がいる所”という意味だそうです。
直径45m、円周132m、高さ7mの2段式円墳で横穴式古墳。この横穴は長さ16.66mあり、これが笛吹市御坂町にある姥塚古墳に次いで、東日本第2位とのことです。
****コースの感想****
<千塚地区北側コース>は、由緒ある神社、古墳、湯村山遊歩道、手づくりお煎餅屋さんなど見所がたくさん! 駐車場や途中のトイレの心配もなく、歩いた道も変化があり退屈しません。距離は若干少なめでしたが、歩き足りないときは千塚公園の遊歩道で補足できます。
今回のコースを歩いてみて、“甲府は歴史のある街だ”とつくづく実感しました。
皆さんも、ぜひ足を運んでみてください。
****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****
甲府市ウォーキングマップ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html
加牟那塚古墳
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/bunkazai/029.html
湯村の杜 竹中英太郎記念館
https://takenaka-kinenkan.jp/index.html
<参考>
『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』
https://www.kofu500.com/event/ev2019/chiiki-rekishi-sa.html