輪形(わがた)地蔵
七条通東洞院から伏見に至る竹田街道を通る牛馬車の通行を楽にするために
車の通る下に石を敷きその石を村人は輪形の石とよんでいました。
ある夜の夢枕のお告げから村人がその輪形の石の1つを掘り起こしてみると
それは立派なお地蔵様でした。
村人はそのお地蔵様を輪形地蔵さまとよび、
車馬の危難を救い交通の安全をお守りくださるご利益があると敬いおまつりしてきました。
輪形地蔵尊護持会
詳しい話は・・・・
信心深い人が夢のなかで老僧が
「われは牛馬の労苦を救うために久しく泥の中に身を沈めていたが、
これからは一般の人々も救うから、早く掘りおこしてくれ」
といわれて夢がさめた。
翌朝、家の前の道路を見ると敷石の間から一筋の光が放たれていた。
掘りおこせば、背中に輪形のついた地蔵石仏が出てきた。・・
このほか、大津街道(旧東海道)や南郊の鳥羽街道・竹田街道など市中の要路の湿地には、
表面に荷車の車輪が入るだけのくぼみをつくった石を道路上に2列に敷き並べ、
車輪の回転を滑らかにした。これを「車石」とか「輪形石」といった。
ここの、地蔵はもとは竹田街道にあったが、
明治5年(1872)、辻堂廃止令により、現在の正行院に移された。
同じ型の地蔵は、長福寺(東九条御霊町)にもある。
「車石」は陶化小学校内にもある。
車石 ⇒ まとめ005 車石 のあるところ
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