これでいいのダ

心をラクに生きましょう。どんな日々もオールOKです!

桜の樹の下で

2015-04-02 15:04:05 | ひとやすみ
今朝、満開の桜の下を歩いてきました。

大きな広場の桜並木です。

いつもその広場の横を通って、会社まで歩いています。

今日も遠目に桜を見ながら、広場をショートカットするつもりでいました。
フト、満開を見れるのも今日が最後かと、桜並木の方を歩こうかと思ったのですが、
そこで一瞬のためらいが生じました。
家を出たところからすでに心は会社に向けて一直線になっていたのだと思います。
ほんの少しの遠まわりに、抵抗を感じてしまいました。

いざ、桜並木の方を歩いてみますと、そこは別世界でした。
満開の桜が前後左右から押し寄せて、全身が優しい空気に包まれました。
遠目で見ていたのとは全く違った感覚です。

正直、わずかな距離の差で、体感というのはこうも違うものなのかと驚きました。
味わっているつもりでも、実際は、頭だけで分かった気になっていたのです。

これは、日常にも言えることなのでしょう。
そうして、ほんのわずかな遠まわりすらも抵抗感を覚えてしまうのです。

損得や効率で判断せず、少し足を伸ばすだけで、そこには全く違う世界が広がります。
それは遠まわりでも何でもありません。
そして、実際に身体を伴うことが大事です。
行動が、極めて重要なのです。

満開の桜の下には、静かな時間が流れていました。
毎年、毎年、同じように咲いて、同じように散ります。
普通に、当たり前に。

それこそが、この世界なのです。

普通に、当たり前に、いつもと同じように静かに流れているのです。

私たちのまわりも、そして私たち自身も。

どうか、少し足を伸ばして、自然に触れてみて下さい。
その普通であることに、自分も包まれ、溶けこみ、穏やかな気持ちになれると思います。



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