カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

業者じゃなくても選びに行こう

2012-11-27 | 

 日曜に晋二朗くんのところ主催のワインの試飲会のお手伝いをした。雑感をメモ的に。
 準備で荷物をちょっとだけ運んだり、試飲に当たって自分のブロック担当のワインをお注ぎするだけという簡単なお手伝いであった。お手伝いすること自体はぜんぜんかまわないのだったけど、始まってすぐに感じたことは、あんがいつらいということだった。試飲とはいえ約30本のワインを飲める訳で、目の前でいろいろ飲みながら思索にふける姿を見るのは、呑み助にはけっこうつらいのだ。最初は皆さん割合静かにテイスティングを試みている感じだったのだけど、やはりアルコールなんで、段々と大胆になったり饒舌になったりしてくる。目の前でお話を聞いていて、実際のところはどうなのだ、ということがけっこう気になってしまう。匂いだけはかぐことができる訳だが、そういうことができるだけという制約も含めて、かなり逆に禁欲的な気分になってしまう。後から残りを飲めるということも分かっているのだけど、そうなると終わりの時間が待ち遠しい。早いところ試飲に来られたお客さんには帰って頂いて、僕らの宴会をおっ始めたい気持ちでいっぱいになるのだった。
 自分で買いたい銘柄を選ぶということなんで、参加する方がどんな飲み方をしようがかまわないのだけれど、試飲を楽しむポイントというのは最初にレクチャーがあってもいいかな、とは思った。本当に正確に選ぶということになると、やはり飲まずに口に含んで吐きだした方が良いようだった。しかしながらバイヤーでは無いのだから、なかなかこの行為はハードルが高い。結局飲んでしまう訳だが、やはり後半になると少しきつくなってしまうのではなかったろうか。もちろん途中で気にいったらお代わり自由なので、ちょっとばかりは飲みにいってもいいんだろうけど。
 またスタッフ側の反省としては、やはり少なくとも自分の担当しているワインは、自分でテイスティングしておくべきだったかもしれない。お勧めするにしても、感想を聞くだけにしても、よく分からないままなのは、やはりちょっとさびしい感じもした。ウソも言えないので、前の人の感想を紹介したりして対応した訳だけど、せっかくだからもう少しお話ができるとまた違った対応ができたことだろう。
 これは後の打ち上げで感じたけど、やはり実際に飲んで味を比べてみると、自分の感想を言うことと、やはり同じように飲んだ人との感じ方を比べるのは結構楽しいものだった。共感も当然あるけど、あんがい違ったことを言う人がいる。しかし、そういう話を聞くと、確かに微妙にそういうテイストがあることが発見できたりする。言葉で聞かないとその味を自分では発見できないのだ。これって不思議だが、なかなか興味深い。
 もちろん本当にソムリエみたいにいろんな味のことが分かる訳じゃないのだろうけど、このように飲み比べていくと、その違いの多彩さに改めて驚かされる。葡萄の種類がそうさせるというより、気候や土壌の影響を受けて実際に多彩になっていくものがワインという飲み物だということがよく分かるのである。これは単に呑み助でなくとも是非体験した方がいい世界だと思った。
 僕が言うとまさしく回し者には違いないが、値段もものすごく手頃だし、絶対的に楽しい体験なので参加しない方がどうかしているという感じだ。それとさらに打ち上げも最高でしたね。禁欲の解禁の解放感と、やはりこれだけの種類の何を飲んでもいいという体験は素晴らしすぎる。打ち上げに参加できなかったスタッフさんには、なんだか本当にかわいそうに思えて、その分ちゃんと飲んでおきましたからね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする