カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

みんなで戦っている(ま、そうでない人もいるだろうけど)

2018-06-29 | 時事

 どこに行ってもサッカーの話題。日本が勝つってそういうことだよね。日本中こんな感じになってるんだろうな。まさに一緒に戦ってる人が多いという事なんだろう。他のスポーツも強ければそういう面はあるだろうけど、やっぱり地球規模(アメリカやインドを除く)で沸騰している感じがいいんだろうと思う。
 若い男性なんかは立ち話で細部を語り盛り上がってるし、かなり詳しいにわか評論家もたくさんいる。なるほど、なるほど。僕が男性だからだろうと思うけど、女性からサッカーの話題を振られることも多い気がする。当然ノッてくるだろうという一種のサービス精神のようなものでは無いか。当然のりますけど。
 そういう中で、改めてオフサイドのルールを教えてくれってのが結構ある。まあ、考え方は誰でも分かるとは思うけど、確かに見馴れないと分かりにくいものではある。審判だって時々ミスジャッジするものだし、あれは正確にどうだというようなものでは無い気もする。しかしそれが決定的なことになったりするので、困ったことではあるけど、しかしオフサイドが無ければ、サッカーは面白くなくなるだろうとも思われる。今のような中盤の塊みたいなものが無くなるだろうから。
 僕の観るテレビは偏っているのでいけないとは思うが、メディアの見どころとしているポイントは、大きく外していると思う。当初は本当にストライカーばかり注目していたが、それも確かに重要ではあるが、やっぱりサッカーの本質では無い気がする。実際主要選手にこだわった戦い方をしている国は、結果的にかなり苦戦したように思う。相手も研究して戦いに臨むわけで、いかにその戦術を読んで対応するのかという事が重要だ。サッカーはとことん考え抜いて戦うスポーツで、そういう地頭の良い戦い方をしている国が、やはり決勝トーナメントに進んだという印象がある。もちろん力で押し切ったようなところも無いではないが、いくら力があっても、ドイツのように予選を通過できなかった。イランは運が無かった感じだが。セネガルも残念がってるだろう。
 日本は運も味方したが、やはり戦い方がずいぶんしたたかになっていると感じる。これまでの日本とはちょっと違う。これまでも戦術は立てていたはずだが、今回は特にかなりギャンブルをしながら、先を考えてプレーしている。シュートの確率が低いので楽に戦えてないが(これが一番残念だ)、チャンスをつくることや、全員で守る意識は、参加国中かなりいい線いっているのではないか。できればセネガル戦のような戦い方が観ていて面白いが、一戦一戦違ったプランを持っているのがよく分かる。中途半端で無くてちゃんと判断しているところが、やはり素晴らしいのである。
 しかしながら次の試合は3時だって。うーん、やっぱりロシアって遠い国だよ。もっと東寄りの場所にスタジアム作らなかったのだろうか? まあ、移動が大変なんで、あきらめたのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犯人を追いつめられたのだろうか   マーシュランド

2018-06-29 | 映画

マーシュランド/アルベルト・ロドリゲス監督

 スペイン映画。連続少女殺人事件を追う二人の刑事と、事件を取り巻く片田舎のまちの異常な姿を描いた作品。スペインの郊外の農村の風景が、実に乾いた映像で浮かび上がってくる。警察は、いわば正義の味方で捜査をしているはずなんだが、どこか影のある二人組で、少し陽気な年上の方は、捜査中に人を殴っても平気というような、ヤクザな側面も持っている。そうして、なんだか少し妙な具合にミステリアスな展開になっていくのだった。
 演出のやり方は、ほぼ科白以外での説明が省かれており、状況を見て判断していくしかない。展開を追うだけでは意味の分からない場面などもあるようで、伏線がちゃんと消化されているのかも疑わしい場面などもあった(僕の見落としかもしれないが)。もちろんそれなりに意味があるのだろうが、明確にそのようなものなのか、という自信が無いまま観終わった感じである。それでも一定のなかなかよくできている感が漂っていて、面白くない訳では無い。映画としてこれでいいのかどうかは僕には分らないが…。ホラー映画ではないが、恐ろしげな映画である。
 カメラの視点から外れたところからいきなり暴力が始まったりするが、観ている方としては、なんで気付かないのだろうというような、広そうな場所(人物の死角とは思えない)からいきなり殴られたりする場面がある。そういうのはちょっと気にはなったが、まあ、そういうものという割り切りは必要かもしれない。残酷描写もあるので、心臓の悪い人は気を付けるように。
 最終的には自分で判断していい仕掛けになっているが、恐らく単純に謎解きが流れのままなされた訳では無いのだろう。スペインがかかえている歴史的な闇のようなものがあって、人々はそれを引きずりながら苦しめられている。内戦というものはそういうことかもしれないし、暮らしというものはそういうものなのかもしれない。
 それにしても、日常に暴力があるというのは、やっぱり暗くなるものだ。もっと距離を置いて平和にやりたいものだとつくづく思う。映画的にはいいのかもしれないが、なんとなくやりきれない思いの残る映画だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする