カルロス・ゴーンさんが保釈されたときに少し話題になったが、裁判所は逃亡の恐れや、証拠隠滅の恐れが無いことから許可したという。日本の検察等の捜査や拘留の方法は、海外(とはいえ要するに欧米)のそれとは違うらしいのだが、このような処置は異例のことだったという。日本人なら平気で長いことぶち込んでおいて平気でも、外国人だと外圧が怖いということだろうか。
米国と中国は貿易に関して激しく争っている感がある。米国が関税をかけると、中国は報復として応じる。いわゆる険悪な雰囲気としては報道されるところであるが、株価などで過剰に反応しているのは日本であって、かなり売られすぎている水準になった。もちろん上海などでも株は売られたりするが、あんがいその後買い戻されているようだ。米国もしかりで、下がるが、しぶといという感じである。保護貿易はお互い損するはずだという報道は、当然のように流れているし、長期的には当然そうだろうけど、その割にはおとなしいわけだ(日本を除いて)。
そうしてこれが日本と中国だったりすると、おそらく中国では日本製品の非買運動など激しい展開がみられるはずなのだが、今回のことで米国製品をどうかしているというような話は聞かない。中国人は、あんがい米国が好きなのではないか(日本とは違って)。
日本人も中国人も、何か欧米人にはコンプレックスを持っているらしいな、とは思う。それだけ彼らの強い時代が長かったからだろうけど、いまだにやはり弱い立場にいるせいもあるんじゃなかろうか。弱い人間が卑屈になるとは限らないが、やっぱりなんとなく卑屈なんだからしょうがない話である。