広島輸入車ショウ2013に出展された Porsche Carrera GT 2004-2006 。
20世紀末期から21世紀にかけてのスーパーカーのメインストリームである大排気量にしてハイパワーなマ
ルチシリンダーエンジン、オールカーボンファイバーで成型したボディまたはシャシー、レーシングカーに準じ
たエンジニアリング、それに相反するラグジュアリーな快適性能などに乗って製作された。2003年発売。
しかしその源流は、ル・マン24時間レースなど主役がメルセデスベンツ・CLK‐GTRや日産・R390などのGT
クラスからプロトタイプカークラス移行したことに端を発している。ポルシェもそうした波に翻弄された当事者の
一つで、カレラGT開発の根幹には、次期GTクラスレーシングカーとして開発されていたものを期せずして転
用できる機会に恵まれたことで計画が加速したことが挙げられる。
カレラGTのボディ構造は、1990年代にデビューしたマクラーレン・F1や、メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン
のようなモノコック構造ではなく、キャビンであるカーボンファイバー製のタブに、エンジンやサスペンションを支
持する籠状のサブフレームを連結する、一味違ったアプローチによるエンジニアリングが展開されている。特に
サブフレームは上下2ピースでエンジンを包み込むようにしてマウントし、エンジンを降ろしての整備を可能とす
るため上のピースはボルトを外すことで簡単に外れる構造になっている。
シャシーの構造物の一部を除きオールカーボンにしていることは大きく、大排気量エンジンを背負いながら車輛
重量は1,380kgである。
PENTAX K-5 ”雅” +smc PENTAX-DA ★16-50mm F2.8 ED AL[IF] SDM で撮った。